短絡的な売却は避けるべきだが、売買基準は明確にすべし
私の株式売却の基準についてお話ししましょう。まず、大前提として、私は長期投資のつもりで買った株をそうそう売却することはありません。
長期で株価上昇とともに資産額を伸ばすには時間が必要であり、短期的な売買では大きな利益を逃します。目先の確定損益を気にするのではなく、長期間にわたって資産額を増やす視点が重要です。
重要なのは売却したいと思わないような銘柄を選ぶことです。長い歴史を紐解けば、株価は長期間上昇してきました。その背景には人口増加・経済成長・インフレがあり、その傾向は現在も続いています。
そのため、一時的な利益確定に走るのではなく、時間をかけて資産を増やしていく意識が必要です。
実際、買い値からプラス50%、プラス100%と株価が上がって利益を確定してしまった場合、株価が再び元の買い値に戻ることは滅多にありません。
保有する全株数を一度に売却し、銘柄コードすら忘れられるという確信度でない限り、含み益がしっかり乗ったお宝ポジションの株を簡単に売却しないことをお勧めします。NISA口座でなければ、利益確定すると税金も発生します。
とはいえ、まったく株を売らないということではありません。明確な売買基準があります。それは、もともと自分が投資した際の前提や理由が大きく変わった場合です。
その時は当初の投資シナリオでは想定していなかった出来事が起こっています。予測不可能なリスクを冒してまでお金を投じ続けることは危険だと考えます。このような事例について具体的に取り上げていきます。