※画像はイメージです/PIXTA

ニュージーランドのオークランド地方の不動産価格を見ると、これまでにない価格上昇を見せるエリアが出現。なぜそのようなことが起こっているのか、現在の不動産のトレンドや、宅地開発エリアの現状などを交え、解説します。NZ不動産売買のリアルな現場から、最新事情をレポートします。※本記事は、2024年5月13日現在の情報に基づいて執筆されています。

活気が戻りつつあるオークション、久しぶりの大型物件に興奮

先日、久しぶりの大型物件のオークションに参加しました。向かった先は、オークランドセントラル地区の高級住宅街で、4ベットルーム、3バスルーム、ダブルガレージ、プール付きの家です。

 

古い建物ですが、モダンに改装されており、1階をゲストルームにしてもOK、ベッドルームとリビングを生かして2世帯住宅としてもOKという素敵な物件です。

 

しかしながら、古いこともあり「価格がついてくるのだろうか?」「250万NZドルで売れたらいいほうか?」などと、あれこれ予想しているうちに、オークションスタート。

 

開始早々、いきなり1組目の家族が240万NZドルで入札。200万NZドルあたりのスタートを予想していただけに「そんなにハードルを上げるのか!」と、びっくりです。

 

しかし、240万NZドルはよいスタートでした。2組目の家族が登場して競い合う状況となり、結果、2組目の家族が最高値となる293万NZドルを提示したところで、家主との相談もあり、オークションは一旦ストップしました。

 

その後、最高値を出した2組目の家族が呼び出され、その家族がもう少し価格を上げたところでオークションが再開。これで決定かと思いきや、ここで初めて手を挙げる家族が登場。これがオークションのおもしろいところです。

 

いよいよ家主の期待額に到達し「オン・ザ・マーケット」(最高値の人に売ります、という意味)を宣言しましたが、それぞれの競り合いは続き、最終的には298万NZドルで落札。

 

240万NZドルを最初に提示した1組目は手が届かず、いきなり飛び込んできた3組目もよい値をつけましたが、2組目は300万NZドル超も躊躇しないかの勢いで、最高値を提示。結局、3組目を振り切り、2組目の勝利となりました。

 

不景気もあり、平均的な100万NZドル級の物件の競い合いは多々あるものの、300万NZドル近い価格帯のオークションは久しぶりで、誰もが住みたいと思う家なら、どんな価格帯でも買い手はつくのだな…と、改めて実感したオークションでした。

 

オークション成立率はまだ回復していませんが、売買件数のほうは少しずつ復活してきています。ノースショアやセントラルでは、オークション販売を行うことで、買い手からのオファーのスピード化を図っているように見受けられます。

 

今週は「リノベーション物件」を取り扱う案件があり、ワクワクしています。物件は古いものの、オーシャンビューの好立地で、改装すれば素敵な物件へと変身するはず。繁忙期の頃なら、まさにお宝といえる物件ですが、はてさて、今回はどうなるでしょうか。

 

白熱したやり取りが展開されるのか、それとも資金不足でスルーされるか…。時代の流れを読みつつ、ビジネスをすすめたいと思っています。

 

 

一色 良子
Goo Property NZ LTD 代表取締役社長
Arizto Ltd 所属

 

 

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