「リアル会議」にあって「オンライン会議」にないもの
多くの幸せな億万長者が、17時から勉強会やセミナーに参加をしています。不思議なもので、彼らはときに講師よりずっと金銭レベルで成功しているにもかかわらず、たとえば投資であったり、あるいはビジネススキルを学ぶ場にやってきます。
「地下鉄に乗ってオフィスに出勤する人が、ロールスロイスに乗ってオフィスに来る客に投資を教える」こういうことが、世界中であるわけです。でも、幸せな億万長者からすれば、勉強会に行くのは、単に「学ぶ」という目的だけではないのです。集まっている人々と会話をし、今のビジネス現場で動いている「生の情報」をたくさんキャッチしたいのです。
ただ、多くの勉強会がオンラインでも受けられる現在ですが、彼らがZoomなどで行なわれる会に積極的に参加することは、減っているように感じます。なぜならオンラインになると、情報交換の機会が非常に制限されてしまうからです。
それは私もコミュニティ内の連絡上、オンライン会議を多く経験していますから、よくわかります。たとえばリアルで集まった人々が、「ロ」の字になって、どこかで会議をしていたとしましょう。そんな中で、私と誰かが何らかのやりとりをしている。あなたはその話にあまり興味がなく、ヒマだなと思って、たまたま隣にいたAさんに小さな声で話しかけるのです。
「ちょっと今、いい?久しぶりだね。最近、何やっているの?」Aさんも、あまり私と誰かのやりとりに興味がないから、こっそり、あなたの質問に応じます。「実は今、こういうことを始めていてね。興味ある人を集めているんだ」「へえ、面白そうだね。詳しく話を聞きたいな……」「いいよ、この後、時間ある?」
会社での役員会議のようにガチガチの場では、こんな雑談は起きないかもしれません。でも、上下関係のない集まりでは、こんな会話がしょっちゅう至る所で行なわれているのです。
当然ながら、幸せな億万長者の人々は、そんなチャンスを見逃しません。これと同じことをオンライン上でやろうとすると、Zoomで会議をしながら、こっちでLINE上の会議をする……といった面倒な話になります。できないことはないのですが、やる人はほとんどいませんよね。
だから「オンラインの集まり」と「リアルな集まり」は、まったく別物なのです。
「本物のお金持ち」はなぜ家でパーティーをしたがるのか?
新しいビジネスを立ち上げるたびに、必ず「場」も1つ作る。それは昔ながらのバーやカフェだったり、個性盛りだくさんの飲食店だったり、レンタルスペースだったり、あるいはシーシャバーだったりとさまざまですが、たくさんの場ができれば情報も多く集まるのです。
一番、基地として手頃かつ、身近なのは、なんといっても「自宅」でしょう。億万長者の方の自宅は、最初からそこに人を集められるような設計をしていることが多いと思います。どうしてかと言えば、そこに人を集めてホームパーティを開催するからです。それは富を見せびらかすためではなく、やはり情報を集めるために行なわれます。
でも、これは億万長者のみの特権ではありません。家賃の安いアパートでも良い。ある程度の広さがあり、部屋をきれいにし、食事などを用意すれば、そこに人を集めることができます。
逆に都会の一等地で、いくらお洒落な場所であっても、人を呼べる場でないと基地にはなりません。そのスペースをどう使えば、そこに人が来て、情報が集まるのか? それが幸せな億万長者の発想なのです。
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