(※写真はイメージです/PIXTA)

「中国のアップル」と称されるシャオミは、世界最速で1兆円の企業価値をあげ急成長を遂げた、新進気鋭の総合家電メーカーです。シャオミはいかにして短期間で世界的企業として成功したのか? 実業家の嶋村 吉洋氏が解説します。

「中国のアップル」世界最速で1兆円の企業価値をあげたワケ

「シャオミ」は日本では知る人ぞ知る企業ですが、世界的にはスマホのシェアであらゆる日本企業を抜き、アップルやサムソン、ファーウェイなどと覇権(はけん)を争っています。

 

そのシャオミは、そもそも投資家でもあった雷軍(レイジュングン)が、2010年に創業した企業です。シャオミはオシャレで低価格なスマホを販売しているメーカーとして知られていますが、実は最初に彼が作ったのはSNSによるコミュニティだと言われています。

 

雷軍が創業に当たって行なったのは、100万人のユーザーを集めるということ。スマホの使い方はもちろん、ネットの活用法や、SNSの使用法に関する巨大なフォーラムを中国国内に立ち上げ、創業者たちは皆、コミュニティの意見を聞くリーダーとなっていきます。

 

そして、この意見を反映して、スマホとアプリを開発する「シャオミ」を創業したのです。ですから、シャオミのコミュニティメンバーは、「自分たちが会社に提案して商品開発をしているんだ」という意識が強く、ある種マニアックなコミュニティということで、「ビーフン」と呼ばれています。

 

これはシャオミの中国名、「北京小米科技」の「小米」を「米粉」にもじったものだそうです。コミュニティの意見を誰かが実現し、そのアイデアを、皆がユーザーになることで支える。結果、億万長者どころか、兆単位のお金を稼ぐビジネスが世界に生まれたわけです。

町の小さなパン屋が潰れないワケ

コミュニティの中から成功者になっていく人は、やはりこのシャオミという会社と同じように、コミュニティを作って地盤固めを行なったうえで、皆の意見を聞きながらビジネスを広げていきます。

 

私の仲間に、Aくんという男性がいます。私と出会ったのは27歳のとき。そのとき彼は理系の大学院で学んでいる学生だったと思います。やがてIT系の企業に入社し、システムエンジニアの仕事をしながら、起業を考えるようになりました。

 

Aくんは、理系の仕事を選んだのですが、そもそも興味を持っていたのは食の世界だったのです。休日になれば食べ歩きをし、自分でも料理を作るのが大好きでした。でも、理系の勉強だけをしてきた自分が、飲食店を開業したってうまくいくわけがないと思っていた。それが私たちのコミュニティに入ってから、飲食店を開業することは100%可能だと確信したのです。

 

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次ページ飲食店開業をゴールにAくんが実際に行ったこと

※本連載は、嶋村 吉洋氏の著書『となりの億万長者が17時になったらやっていること』(PHP研究所)より一部を抜粋・再編集したものです。

となりの億万長者が17時になったらやっていること

となりの億万長者が17時になったらやっていること

嶋村 吉洋

PHP研究所

実業家、投資家、映画プロデューサーとしての側面を持つ嶋村による「幸せな億万長者」になるための成功法則を1冊にまとめたビジネス書です。 なぜ、お金持ちは自分から挨拶を欠かさないのか?トイレ掃除を徹底するのはなぜ…

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