(※写真はイメージです/PIXTA)

近年世の中でよく耳にする「老害」という言葉に、再雇用で会社に残る選択ですら「これって老害かも…」と恐れを抱いてしまう高齢者が少なくありません。本記事では和田氏の著書『老化恐怖症』(小学館)から一部抜粋し、「老害」という言葉の元来に立ち返りつつ、どう捉えるべきかを解説します。

年下にムッとしたら「老害」の気?

一方、仕事で「自分より若い社員が逆らってくる」ことにムッとするようなら、少し「老害」の気があるかもしれません。それは、「年下なら素直に従うべき」と思っていることの裏返しだからです。

 

定年後に多いパターンは、再雇用後にもともと部下だった人が上役になるケースでしょう。こちらがもう上司ではないのをいいことに、相手がぞんざいな態度をとる、タメ口をきいてくる、という話は多く聞かれます。

 

しかし、自分より年齢や年次が下だからといって、相手を支配できると考えるのは大きな間違いです。むしろ、先輩として彼らに教えられることがあれば、その都度教えればよく、常に偉そうにする必要もないのです。

 

若い人が「自分に逆らってくる」「生意気な口をきいてくる」などは実際に起こり得ることだと思いますが、それが気に入らない、という場合は要注意。ちょっと老害的だと思います。

 

定年後に再雇用を選ぶなら、役職を離れて社内のいろいろな立場の人と対等になったことを、むしろ喜ばないといけません。心理学者のアルフレッド・アドラーが言う、人間関係を円滑にするのに有利な「横の関係」を作れる状態になったのですから。

 

医師である私の場合がまさにそうで、患者さんやスタッフからいつまでも「先生」と呼ばれていたら、人間が腐るんじゃないかと心配をしている今日この頃です。

 

和田 秀樹

精神科医

 

※本記事は『老化恐怖症』(小学館)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。

 

 

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