職務経歴書はどのように書くべきか、という問題は転職活動で必ずぶつかる問題です。東京エグゼクティブ・サーチの代表取締役社長・福留拓人氏がおすすめするのは、職務経歴書の冒頭に「エグゼクティブ・サマリー」を入れて、簡潔に自分のやってきたこと・やりたいことをアピールする方法です。その理由と作成のポイントを解説します。
面接の期待値もアップ!優秀なビジネスマンをアピールできる「エグゼクティブ・サマリー」の作り方【キャリアのプロが解説】 (※写真はイメージです/PIXTA)

適切な職務経歴書の書き方は?

コンサルティングをしていると、お会いする候補者(Candidate)から次のような質問をよくいただきます。

 

「職務経歴書はなるべく情報をたくさん書いたほうがいいですか? それとも短く簡潔にまとめたほうがいいですか?」「文字数にすると200文字を2枚くらいがベストだというのは本当ですか?」

 

もちろん書き方や表現方法は人によって変わる部分もありますが、今回は職務経歴書の書き方についてアドバイスをしていきたいと思います。

 

まず、社名を言えば誰でも知っているような有名企業に勤務していて、それなりの要職を担っている人なら、あるいは長期間にわたって一定の業績を上げてきているのなら、転職回数は比較的少ないと思われます。このような場合の職務経歴書は、淡々とした経歴の羅列でもよいのではないかとアドバイスをしています。

 

なぜかといえば、勤務されている会社のネームバリューから、仕事のイメージやポジション、社会的ステータスなどが明確に伝わるからです。さらに面接する企業の経営陣や人事に対して、一定の信頼感、安心感、期待感などを与えることができます。

 

ということで、詳細にあれこれ書いていなかったとしても、「ぜひ一度お目に掛かりたいです」という流れになりやすいわけです。こういう場合の職務経歴書は、ある程度短い文章であってもかまわないのではないかと思います。

 

その一方で、望むと望まざるとにかかわらず、少なからぬ転職を経験している場合は事情が変わります。たとえば、20代ですでに3回転職しているようなケースです。その職務経歴書については、箇条書きで淡々と短くまとめるのは避けたほうがよいでしょう。

 

また、これまで在籍した会社が世間的にそれほど有名な企業ではないというケースも同様で、短い職務経歴書は適さないと思います。あまり知られていない会社というのは、それがダメということではありませんが「知られていない」ゆえに業務や社風を正確に伝えるのが難しい傾向にあります。

 

実績を上げてきているのであれば、過去の学歴や経歴だけでなく、きちんとご自身のValue(売り)をまとめて、仕事をこなす実力をしっかりと面接する企業に訴えるべきでしょう。

 

要は、職務経歴書の書き方に大きなポイントがあるのではなく、これから受けようとしている企業に自分の能力を正しく理解してもらえるかどうか、が大切になってきます。