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若返るポストの煽り…「シニア受難の時代」へ
現役バリバリの中高年ビジネスパーソンから相談が絶えないことが、本日のテーマとなります。政界は別として、経済界などでは若返りが加速度的に進んでいます。それにより、豊富な人生経験、仕事の経験値、幅広い問題解決の能力などより大事なものが表面化してしまいました。
30代で部長になろうが50代で部長になろうが、部長として推進するミッションには変わりがありません。そのため「若い人に重要なポジションを経験してもらったほうがよい」という考え方が主流になりつつあります。そういった背景にITやテクノロジーの大きな変化も重なり、若返りが進んでいるわけです。
そうなると、これまで会社に何十年も貢献して一生懸命に実績をあげてきた人たちの存在感が薄れてきます。社内は過去の栄光をリスペクトする余裕さえなくなってきています。
そんなトレンドが押し寄せて、中高年世代のビジネスパーソンは、どんどんコーナーに追い詰められています。自分が怠慢だったわけでもないのに、時代の流れを止められないのです。そうした厳しい状況に置かれている人が急激に増えています。
世間では人不足といわれていますが、ホワイトカラーの有能な経営管理職というのは数が限られています。さらに合理化が進められて、ポストは減る一方。厳しさは増していきます。
該当する人たちは身をもってわかるわけです。社内での配置転換、子会社への出向、転籍の打診……。会社の中枢から外されて期待されることなく、できるものなら辞めてほしいと思われているかもしれません。
この時代、そこまで言及されないと思いますが、そういう例は枚挙にいとまがないわけで、まさに「シニア受難の時代」だといえます。