「税務調査」当日のながれ
税務調査当日、調査官は10時ぐらいに2名ぐらいでやってきます。
お昼の1時間の後、午後は1時から4時ぐらいまで行われます。1日で終了する場合と、もっと内容を確認したい場合は2~3日行われる場合があります。
税務調査は税務署のほうでも、事前に提出された申告書について下調べをしており、取引先などの反面調査を行っている場合もあるため、ある程度内情を把握しています。安易な嘘をつくとバレてしまいますし、他にもいろいろ嘘をついているのではないかと、心証が著しく悪くなってしまうため、まずは正直な対応を心掛けるようにしてください。
また、敵対的な対応もやめたほうがよいです。必要以上に攻撃的な対応をとると、向こうも人間ですので感情的になり余計な指摘を受けたり、税務調査が長引くなど、逆効果になります。
税務調査で「決して言ってはいけない」3つのNGワード
では税務調査で言ってはいけないNGワ-ドとはどんなことでしょうか?
①前回の調査ではそんなこと言われなかったぞ!
このセリフ、つい言いたくなる気持ちはわかります。しかし、前回指摘を受けなかったからといっても認められたというわけではありません。
税務調査は限られた時間で行うため気づかなかったということもありますし、気づいても金額が大したことなかったから見逃したということもあります。
このセリフがきっかけとなり、「では前回までさかのぼって直しますか?」と言われる事態にもつながりかねないため、絶対にNGです。
②他の会社もみんなやっているぞ!
社長ともなるといろんな会社や人に会い「ウチはこうやっているけどなにも言われたことないよ」などと聞き、その方法を真似ていることもあるかも知れません。しかし、その会社は「まだ税務調査に入られてないだけ」という可能性は十分にあります。
調査官に「では、そうやっている会社を教えてください」と突っ込まれる可能性もあるため、注意しましょう。
③すべて経理と税理士に任せているので俺は聞かれてもよくわからない!
このセリフもありがちかもしれません。ただこれを言われてしまうと、経理も税理士もやる気が一気になくなってしまいます。
たとえ任せていても最終責任は経営者がとらなければいけません。また、経理処理や税務処理などの最終決定は経営者が行います。勝手に経理や税理士が行うわけではないため、経営者は細かい経理処理までともかく、税務調査で問題になりそうな会計処理については自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
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