(※写真はイメージです/PIXTA)

先進諸国と比べ投資比率の低い日本。理由はさまざまですが、「まとまった金額がなければ株式投資をする意味がない」と投資を躊躇しているのであれば、その必要はありません。本記事では『これから3年 株で攻める!』(すばる舎)から、手元に5万円あったら今すぐ株貯(株式貯蓄)を始めるべきだという、著者の杉村氏の考えをご紹介します。

定期預金から株貯に方向転換し、年85万円の配当をもらう人も

株貯には、デイトレード(1日で売買を完結させる投資手法)のようなごく短時間で利ザヤを稼ぐ楽しみはない。しかし、コツコツと丹念に安値を仕込む株貯には、値上がり益(キャピタルゲイン)とともに、配当(インカムゲイン)、株主優待をもらえる楽しさがある。

 

筆者は、みずほフィナンシャルグループ(8411)の株貯を長年続け、現在、保有株数が1万株に達したという人の話を聞いたことがある。

 

よく聞くと、その人は10年前にみずほ銀行の定期預金を止め、株貯に方向転換したようだ。原稿執筆時点で同社株の株価は2,400円近辺だが、その人の平均買いコストは1,800円ほどだという。したがって、3割以上利が乗っていることになるが、年間の配当総額は2023年3月期ベースで85万円(税引き前の金額)になる。

 

さらに、株式分割を何度も実施するような銘柄には、「夢とロマン」がある。保有し続けている間に株式数が増え、株価も値上がりすれば大きな資産となる。【図表】の銘柄は、東証プライム市場の主な高配当利回り銘柄だが、株貯の対象となり得るものも複数あるのではないか。

【図表】東証プライム市場の主な高配当利回り銘柄
 
 

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