年齢であきらめるのはまだ早い!40代~50代のエグゼクティブが「スタートアップ参画」を目指す方法【エグゼクティブ転職のプロが解説】

年齢であきらめるのはまだ早い!40代~50代のエグゼクティブが「スタートアップ参画」を目指す方法【エグゼクティブ転職のプロが解説】
(写真はイメージです/PIXTA)

これからの時代を切り開くスタートアップに参画したい。若い経営者を支えたい。そんな想いを持つ40〜50代のエグゼクティブ(管理職)が増えています。しかし、実際の転職活動においては、その当人たちが「年齢的に難しいですよね」と、最初から諦めモードになっていることも。本稿では株式会社経営者JPの代表取締役・CEOの井上和幸氏が、40代~50代のエグゼクティブがスタートアップ参画を目指す方法について詳しく解説します。

経験あるミドルやシニアを必要とする局面変化

スタートアップの多くが、IPOによる成長を志向します。グロース市場への上場については若いスタッフで乗り切るケースも多いですが、そこから更にプライムへの市場替えを狙う成長ベンチャーの場合、特に管理部門を中心に大手企業経験を持つミドルやシニアの経営幹部を求めることが少なくありません。

 

私もこれまで長らく、エグゼクティブサーチや経営体制・幹部体制の人材コンサルティングの立場で、多くの上場〜市場変更企業に関与、あるいは側で拝見してきましたが、新興市場留まりとなるベンチャーと、プライムに上がるベンチャーとの違いの一つが、「大人の参謀」を招聘(しょうへい)できるか否かであることをまざまざと感じてきました。

 

創業社長の場合、ある面、この点での腹の括りや度量が問われるなと感じています。また、上場するか否かは別としても、事業の成長・拡大を果たし、ある局面までのサイズアップ、ステージアップを実現できたスタートアップが、その先を目指すために40代~50代のミドル、シニアの力を必要とすることがあります。

 

特にSaaS系などのB2B企業では、これまでの成長についてはデジタルマーケティングでのリード獲得主導で来たベンチャーが、エンタープライズセールスの強化・深耕に重点テーマが移る局面が必ず来ます。その際、大手クライアントとの取引に精通しているミドルやシニアの力を借りたい状況が発生するのです。

 

先の業界構造や慣習の話と同様、大手企業との取引にまつわる各種の作法や根回し、また人脈による信用を伝っての入り込みなど、若い未経験ベンチャー経営陣では太刀打ちできない局面が多々発生します。

 

あなたが、応募先ベンチャーが拡販を狙っている先の大手企業や業界深耕でのご経験や人脈をお持ちであれば、ぜひ、そのアセットを持ち込んでいただきたいと思います。企業側からすれば、自社の成長のために絶対に欲しい戦力です。

「エネルギーを持って未来に向かって走れる人」が大前提

どのような状況、状態のスタートアップが40~50代エグゼクティブの皆さんにとって参画チャンスありなのか、見てきました。

 

フックやアセットをお持ちの方は、ぜひチャレンジしてみていただければと思いますが、前提として、40~50代エグゼクティブの皆さんが若い世代の集団に入り、彼らとともにエネルギーを持って未来に向かって走れる人であることが、ベースの人物要件として必須です。

 

そのための心技体の日々の研鑽が欠かせません。入社後のためにも、現在の生活スタイルや仕事のスタイル、また、情報感度や自己研鑽度合いについて、ぜひ確認とセットアップをいただければ幸いです。

 

井上 和幸

株式会社 経営者JP

代表取締役社長・CEO

 

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