日常的な「自分へのご褒美」は浪費の言い訳
「本当に自分にとって必要なものか」をちゃんと考えよう―。
そうはいうものの、日常がストレスに溢れていると「考えること」さえも面倒になってきます。わたしが実際にそうでした。
「今日は疲れたし、スタバで好きなドリンクでも飲んで癒やされよう」
「こんなに頑張っているんだから、服くらい買ってもいいよね」
そんなふうに、ストレスの緩和を最優先にする思考回路に陥るのです。仕事帰りに外食することも、ちょっと高い買い物をすることも、「頑張っているのだから」と歯止めが利かなくなります。
さらに、外からのプラスアルファの提案にも弱くなります。
「その服でしたら、このアクセサリーを合わせると着こなしの幅が広がりますよ!」
そのようにアパレルショップの店員さんにいわれれば、「かわいいな。でもお金が……まあ、いっか!」と流れで購入。
ランチの際に、「セットでサイドメニューもつけることができます。ドリンクはいかがなさいますか?」とホール担当の店員さんにいわれれば、「じゃあ、お願いしまーす」と即答です。
ストレスによって疲弊したメンタルでは、買い物でさえ「これ以上、悩みたくない」「考えたくない」と怠惰になり、一時の感情や欲望に飲み込まれてしまうのです。
「自分へのご褒美」も年に数回くらいであれば、やる気につながるよいことだと思いますが、それが日常になれば単なる浪費の言い訳です。
仕事の忙しさやストレスなんて毎日のことですから、結局は、毎日が無駄遣いをしてもいい日になり、貯金メンタルとは真逆の浪費メンタルが根づいてしまうわけです。
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