(※画像はイメージです/PIXTA)

現役医大生時代、6年間にわたり医学部受験生を指導していた綿谷もも氏。医学部に合格するには、どんな戦略が必要なのでしょうか? 綿谷氏の著書『医学部受験バイブル 現役医大生からの贈り物』(監修:高梨裕介氏)より一部を抜粋し、今回は「受験校選び」に関するアドバイスを紹介します。

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合格可能性を最大化するために

合格可能性を最大限に上げるためには、「学費的に受験可能かつ成績的に合格可能性のある大学から、できるだけ多くの大学に出願しておく」というのが重要です。

 

受験校を増やすほどチャンスは増えるので、特に合否のボーダーラインにいる受験生こそ、チャンスを増やしておくのがおすすめです。

 

次項で詳しく説明しますが、過去問の相性や問題の難易度、各教科の配点などは、合格可能性にほとんど影響しません。

 

受験校を絞れば絞るほど合格可能性は失われていくため、出願時は対象を広げておくのがおすすめです。

 

よく聞かれる相談として、「何日も連続して受験すると疲れてしまい、良くないのではないか」という不安があります。たしかに受験が連続すると疲れるのは事実ですが、「疲れるから合格できない」という根拠はありません。

 

実際に受験生を指導していると、試験後半の方がパフォーマンスが悪いという傾向は全くないことがわかります。むしろ、回数を重ねて試験慣れした結果、後半に進むにつれて結果がよくなる人の方が多い印象です。

 

入試が始まるまでは「体力に自信がない」と話していた人も含め、受験後に話を聞くと、「出願数は適当だった」と振り返るケースがほとんどです。逆に、「もう少し出願数を減らしておけばよかった」と後悔する例は、ここ数年間で一度もありません。

 

出願時に受験疲れを気にする必要はないと言えるでしょう。

受験生がやりがちな「実は間違った受験校選び」に要注意

【NG】過去問との相性で選ぶ

⇒「過去問演習の手ごたえがよかったところを受験校にする」というのは一見正しそうですが、医学部に合格した卒業生のデータを分析してみると、過去問の相性と最終的な合否は関係しないことがわかります。

 

過去問演習で相性がよかった大学で不合格だったけれど、過去問演習の相性が最悪だった大学には合格した、という例は山ほどあります。

 

そもそも、「過去問の相性がいいから得点しやすかった」というのは、別に相性がよいのではなく、単にその大学の問題が解きやすいだけという場合が多いです。

 

自分にとって問題が解きやすいということは、つまり他の受験生にとっても「相性がよい」ということなので、合格可能性が上がることにはなりません。

 

過去問は大まかな傾向や試験形式をみるのに役立ちますが、受験校選びの指標としてはほとんど役に立たないと言えるでしょう。

 

【NG】問題の難易度で受験校を決める

⇒「出題されている問題の難易度で受験校を選ぶ」というのはよくある選び方ではあるものの、注意が必要です。

 

例えば、国公立医学部を考えた際、総合大学と単科医科大学を比較すると、問題の難易度自体は単科医科大学の方が高い傾向にあります。

 

単科医科大学の中には、大学入試の中でもトップレベルの難易度の出題をする大学もあります。過去問の内容を見て単科医科大学の受験を控える受験生は少なくない印象です。

 

しかし、問題の難易度が高いほど、受験難易度が上がる訳ではありません。繰り返しになりますが、受験難易度に一番影響するのは受験層(=誰が受験するか)です。

 

出題される問題が解きやすくても、優秀な受験生がたくさん出願していたら合格難易度は必然的に上がります。逆に、問題の難易度が高くても、受験層のボーダーを超えていれば合格可能性は十分ある、ということになります。

 

実際、当塾の卒業生で、数学が苦手な受験生(偏差値55程度)が、数学の難しさで有名な某単科医科大学に合格した例があります。本番の学科試験では、数学の手ごたえが20%程度だったようですが、センター試験や他教科で十分得点できていたため、トータルで合格点を超えました。

 

もし、この受験生が問題の相性だけを考えて出願校を選び、より難易度の高い大学に出願していたら、合格は危なかったかもしれません。偏差値の高い大学ほど受験層のレベルも高いので、数学でのビハインドを他の科目で取り返すことが難しくなってしまうからです。

 

「問題の難易度」よりも「受験層のレベル」の方が合否に影響するため、科目の難易度はあくまでも参考程度に見ておきましょう。

 

【NG】科目配点で受験校を決める

⇒似たような話では、科目ごとの配点で有利になりそうな大学を選ぶ、というのもあまりおすすめできません。

 

科目ごとの配点は大学によって違っており、特定の科目の配点が高い大学や、ある科目の配点が低い大学もあります。

 

このことから、数学が苦手ならば数学の配点が低い大学を受験すると有利になるのでは? と考える受験生は多いかと思います。しかし、数学の配点が低いからといって、数学が苦手な受験生全員におすすめできる訳ではありません。

 

具体的に、このような受験生を考えてみましょう。

 

-----------------------------

<例>Aさん

●英語、理科の偏差値は68

●数学の偏差値は62

-----------------------------

 

この場合、「数学の配点は低い偏差値70の大学」と「数学の配点が他の教科と変わらない偏差値65の大学」を比較すると、後者の方が合格可能性が上がるということです。

 

Aさんの例で考えると、偏差値70の大学では得意の英語や理科でも合格ラインを下回る可能性を考えなければいけません。いくら数学の配点が低くても、他の教科で合格ラインを下回ってしまうと、Aさんに有利な試験にはなりません。

 

配点比よりも受験層の方が合否に関わるので、科目ごとの配点比で受験校を選ばないように気をつけましょう。

 

 

【執筆】綿谷 もも

医学部医学科卒。数学が大の苦手で、高3の冬に受けた模試では偏差値39を取ってしまうほど。エースアカデミーで1年間浪人し、センター試験本番で90%以上を達成、関東の難関国立医学部、難関私立医学部に合格。

医学部入学後はエースアカデミーの医学生講師として6年間受験生を指導し300人以上の医学部合格に貢献。その経験をもとに、医学部在学中に書籍『医学部受験バイブル 現役医大生からの贈り物』を執筆、出版。将来の夢は小児科医。アイドルと猫が好き。

 

【監修】高梨 裕介

医学部予備校エースアカデミー 塾長、医師

医師/大阪医科大学卒、初期研修修了後に創業。

中学受験経験(灘、東大寺、洛南、洛星中学に合格)。

自身の医学部受験の反省を活かし、350名以上の医学部合格者を指導。医学部合格のためのよりよい指導をより安く提供することを理念としてエースアカデミーを設立。

 

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    ※本連載は、綿谷もも著・高梨裕介監修の書籍『医学部受験バイブル 現役医大生からの贈り物』(幻冬舎ルネッサンス)より一部を抜粋し、記事化したものです。

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