「お金リテラシーの強化」で不安から抜け出そう
古今東西、儲けのタネは、ほんとうの価値を「知っている人」と「知らない人」のギャップのなかに潜んでいます。みなさんも「リテラシー」という言葉を聞いたことがあるでしょう。必要な知識を取り出して、上手に活用する力。簡単に言えば「ホントとウソを見極める能力」を指す言葉です。
「ホントとウソを見極める」ためには、次の2つのステップが必要です。
①政府や信頼できる民間の調査機関が集計・分析したデータ(数字・ファクト)を探す
②そのデータをもとにして、偏見を持たずにロジック(論理)を組み立てる
この2つのステップを踏む習慣さえつければ、「だまされる側」から脱出することができます。
みなさんが漠然とした不安を抱いているのは、まだ「お金リテラシー」が低い状態にあるからです。リテラシーの低い消費者がついついだまされてしまうのは、世界のあらゆる国々で、また歴史上のさまざまな場面のなかで証明されている事実。
本来なら諸外国のように「お金リテラシー」を義務教育で教えるべきなのですが、悲しいかな、日本の教育ではお金について教えてくれる授業がありませんでした。だから、考える基準がない。足し算や引き算の四則演算の基礎を教えてもらっていないようなものです。
だからこそ、きちんとした「お金リテラシー」を身につけていただければと思います。
出口 治明
立命館アジア太平洋大学 学長特命補佐/ライフネット生命保険株式会社創業者
※本記事は『働く君に伝えたい「お金」の教養』(ポプラ社)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。
注目のセミナー情報
【国内不動産】4月26日(土)開催
【反響多数!第2回】確定申告後こそ見直し時!
リアルなシミュレーションが明かす、わずか5年で1,200万円のキャッシュを残す
「短期」減価償却不動産の節税戦略
【資産運用】5月10日(土)開催
金価格が上昇を続ける今がチャンス!
「地金型コイン」で始める至極のゴールド投資
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】