資本主義経済の世界で「株式」に投資する意味
そもそも株式投資は「ゼロサム」ではなく、「プラスサム」です。
「ゼロサム」とは、膨らまないパイの中で売上の奪い合いをすることです。たとえば、成長が全く期待できないビジネスで、A社とB社が競い合っている場合、A社が売上を10%伸ばしたとしたら、B社の売上は10%落ちます。全く成長しないビジネス領域における競争は、ゼロサムになるのです。
でも、市場規模が年々20%ずつ成長しているビジネス領域であれば、A社もB社も売上を20%伸ばすことが可能になります。市場参加者全員にとって、プラスの達成が可能であることを、「プラスサム」といいます。
資本主義経済は、時には成長率が落ち込むこともありますが、それでも年0.5%、あるいは1%でも、成長し続けます。それは資本主義経済を支えている企業、そしてそこで働いている私たち一人一人が、半歩でも良いので前に進み経済を豊かなものにしていこうと努力しているからです。
そういう自分、あるいは私たちを取り巻く世界を信じられるのであれば、株式投資は必ずその信頼に応えてくれます。だからこそ資本主義経済の世界においては、株式に投資する意味があるのです。
投資と「投機」を間違えてはならない
個人投資家のなかで投資と投機を間違えている人が多いのではないか、という点を指摘しておきたいと思います。
恐らく、これは20代、30代で比較的アクティブに資産運用を行っている、あるいは興味を持っている人に多いと思うのですが、FX(外国為替証拠金取引)や暗号資産、あるいはバイナリーオプションを、投資と混同しているケースです。FXも暗号資産も、あるいはバイナリーオプションも、いずれも「投資」というよりも「投機」です。
では、投資と投機の違いは何でしょうか。これにはいろいろな考え方があります。「ファンダメンタルズのあるものが投資で、ないものが投機」という考え方や、「ゼロサムが投機で、プラスサムが投資」という考え方もあるようですが、私は「価値を買うのが投資であり、価格を買うのが投機である」と考えています。
FX、暗号資産は、いずれも「お金そのもの」を投資対象とします。FXは外国為替レートという異なる二通貨の交換比率を、暗号資産はたとえばビットコインやイーサリアムと円の交換比率の変動によって、儲かるか、損するかが決まります。
単なる交換比率であって、それ自体が何か付加価値を生むというものではありません。もっといえば、お財布の中に入れておいた1万円札が、勝手に1万1,000円、1万2,000円というように自己増殖することもありません。
つまりお金そのものが付加価値を生む存在ではないので、FXや暗号資産で収益を上げるためには、価格変動を買うしかないのです。
一方、投資は対象物が持っている価値の自己増殖に資金を投入します。その代表格が株式です。株式を買うということは、その企業が将来にわたって新たに生み出していく付加価値を買うのと同義です。
そして、その付加価値が企業努力によって自己増殖した結果、配当金や、株価の値上がりへと反映されていきます。
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