「家計簿をつけてよかった」派の言い分
今回のアンケートで、「やってよかった」と「やっても意味がなかった」に大きく分かれたのが、この「家計簿をつける」でした。
実は、この結果は、極めて予想通り。その理由から、お話ししていきましょう。
まず、「家計簿をつけてよかった」派。
「やってよかった」と口をそろえる人たちに話を聞くと、家計簿をつけ始める前のお金の管理に、ある傾向が見られました。
それは、「とりあえず、手持ちのお金で生活して、お金が余ったら貯金しよう」と思っている人が多かったこと。そして、実際にその方法で貯金ができていた人は、ほんの数パーセントにすぎませんでした。
そんな彼女たちの傾向は、「じゃあ、あなたは毎月、何にいくら使っているの?」と尋ねると、さらに明らかになりました。
「えーと……携帯が、1万円くらい? 光熱費が……いくらでしょう? 」
「先月のカードの明細が……たしかこのあたりに……」
そう、自分の出費をほとんど把握していないのです。
こういった人たちが、試しに1カ月、だいたいでも家計簿をつけてみると、誰でも1つは驚くポイントがあるものです。
「自分が何にお金を使っているのかがわかった」「交際費がこんなに高いとは思っていなかった」「携帯に、インターネットに……家にそんなにいない割に、通信費ばかりかけていました」「服や化粧品が好きだけど、そうはいっても、収入の3割も使っていたとは……」などなど。
「お金を貯めたい」と思っている人たちは、自分のお金の使い方がわかると、極端な出費は自然と見直したくなります。
「外食や飲み会は“月に3回まで”と決めました」「携帯のプランを見直すことにしました」「ヨガのサブスクをやめて、回数券にしました」といった具合です。これで、ぐっと支出がおさえられます。
生活の見直しの中には、思い立ってすぐにできないこともあります。
でも、その間、家計簿をつけ続ければ、「早くこのムダな出費をなくしたい」というモチベーションが維持できるはずです。
家計簿をつけてみて、よかったですね。