金融、投資コンサルタントの永田雄三氏は著書『1000万円を貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト』(日経BP)の中で、「1000万円貯めた女子がやめたことの1位はセールで買う・まとめ買いをする・少し遠くても安いものを買いにいく」と伝えています。一体なぜこれをやめた方がいいのでしょうか? その理由を本書から一部抜粋して紹介します。

セール、まとめ買い、アウトレット……「安いものを買おう」と考えている限り、「浪費グセ」はなくならない

あなたが今、「お金を貯めるためにやっていること」はありますか?

 

こう聞くと、女性たちの多くは、「セールやアウトレットで買うようにしています」「生活必需品はなるべく安売りで買います」「ネットをチェックして、少しでも安い店で買います」などと答えます。そこで私が、「そうやって安いものを買って、お金は貯まりましたか? 」と聞くと、みな、首をかしげます。

 

実際、今回の調査で1000万円貯めた女子たちに話を聞いたところ、「お金を貯めるために、セールやまとめ買い、アウトレットでの買い物をやめた」と答えました。

 

お金を貯めるためにセールやまとめ買い、アウトレットで買い物をする人がいる一方で、実際にお金を貯めた人たちは、それらの買い物をやめている。これはいったい、どういうことなのでしょうか。

 

高いものを買うより安いものを買ったほうが、支出を減らせるので、節約できてお金が貯まりそうに感じます。

 

しかし「セールやまとめ買い、アウトレットでの買い物」は、お金を貯めることにつながりにくいのです。それには、理由があります。

 

想像してみてください。とある雑誌で見かけた1万円のバッグ。あなたは「欲しい!」と思ったとします。

 

「けど、1万円は高いな。今月、生活費もギリギリだし、もっと安くて似ているバッグはないかな」

 

いろいろな店を見て回った結果、あなたは欲しいバッグに似た6000円のバッグを見つけました。

 

「4000円も安い! これなら買えそう」

 

欲しいバッグに似たバッグを、安く買えて大満足。4000円も節約できた!

 

……本当ですか?

 

「欲しい」と思ったバッグと「似ている」だけのバッグ。それで100%満足していますか?ちょっとでも「ガマン」を感じていませんか?

 

ガマンした分を、他のことで発散したり、取り戻したくなったりしていませんか?

 

そして何か別のことにお金を使っているのに、「貯めた気分」に浸っていませんか?

 

そもそも、その「欲しいバッグ」は、生活費が厳しい中でも今、買わなきゃいけない「必要なバッグ」だったのですか?

 

あっ、畳みかけてすみません。想像上のことなので、許してください(真剣に考えていると、つい詰め寄ってしまって、女子たちに怒られています、汗)。

次ページ「安いもの」ではなく「必要なもの」「絶対欲しいもの」を買う

※本連載は、永田雄三氏による著書『1000万円を貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト』(日経BP)より一部を抜粋・再編集したものです。

1000万円を貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト

1000万円を貯めた女子100人がやったこと、やめたことリスト

永田雄三

日経BP

「お金を貯めたい、増やしたい」と考えていても、 難しい、怖い、面倒くさいことばかりで なかなか行動できなかったりしませんか? 「実際、何から始めたらいいかもわからない……。」 というあなたの悩みにこたえて、…

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