セール、まとめ買い、アウトレット……「安いものを買おう」と考えている限り、「浪費グセ」はなくならない
あなたが今、「お金を貯めるためにやっていること」はありますか?
こう聞くと、女性たちの多くは、「セールやアウトレットで買うようにしています」「生活必需品はなるべく安売りで買います」「ネットをチェックして、少しでも安い店で買います」などと答えます。そこで私が、「そうやって安いものを買って、お金は貯まりましたか? 」と聞くと、みな、首をかしげます。
実際、今回の調査で1000万円貯めた女子たちに話を聞いたところ、「お金を貯めるために、セールやまとめ買い、アウトレットでの買い物をやめた」と答えました。
お金を貯めるためにセールやまとめ買い、アウトレットで買い物をする人がいる一方で、実際にお金を貯めた人たちは、それらの買い物をやめている。これはいったい、どういうことなのでしょうか。
高いものを買うより安いものを買ったほうが、支出を減らせるので、節約できてお金が貯まりそうに感じます。
しかし「セールやまとめ買い、アウトレットでの買い物」は、お金を貯めることにつながりにくいのです。それには、理由があります。
想像してみてください。とある雑誌で見かけた1万円のバッグ。あなたは「欲しい!」と思ったとします。
「けど、1万円は高いな。今月、生活費もギリギリだし、もっと安くて似ているバッグはないかな」
いろいろな店を見て回った結果、あなたは欲しいバッグに似た6000円のバッグを見つけました。
「4000円も安い! これなら買えそう」
欲しいバッグに似たバッグを、安く買えて大満足。4000円も節約できた!
……本当ですか?
「欲しい」と思ったバッグと「似ている」だけのバッグ。それで100%満足していますか?ちょっとでも「ガマン」を感じていませんか?
ガマンした分を、他のことで発散したり、取り戻したくなったりしていませんか?
そして何か別のことにお金を使っているのに、「貯めた気分」に浸っていませんか?
そもそも、その「欲しいバッグ」は、生活費が厳しい中でも今、買わなきゃいけない「必要なバッグ」だったのですか?
あっ、畳みかけてすみません。想像上のことなので、許してください(真剣に考えていると、つい詰め寄ってしまって、女子たちに怒られています、汗)。