「どうかしましたか?」⇒Need some help?
ずいぶん外国人観光客が日本へやってくるようになりましたね。しかし、異国の地では戸惑うことばかり。道に迷うし、電車の切符の買い方もわからない…。本稿では、日本人が訪日外国人に対して最もよく使う「必須フレーズ」をご紹介します。
さて、あなたは困っている外国人を見かけました。落ち着かない様子で、「誰か声をかけてくれないかなあ」とあたりをキョロキョロ見ています。そんな光景を目にしたあなたは、その人に声をかけます。イチオシのフレーズは、ずばりこれです。
◆Need some help?
これは〈Do you need some help?〉のことですが、〈Do you〉の部分は日常会話では取っ払ってしまいます。
A:Need some help?(どうかしましたか?)
B:Yes. How do I get to Harajuku?(ええ。原宿までどうやって行ったらいいのですか?)
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直訳すれば「あなたは助けが必要ですか?」になりますが、そんな堅苦しいニュアンスはありません。とにかく、〈どうかしましたか?=Need some help?〉と覚えておきましょう。この3語さえ口にすれば、相手はきっと「これでなんとかなる」と喜んでくれるはずです。
「ついてきて」⇒Just follow me.
目的地がわかりづらいところにある。そうしたとき、口で説明するより、連れていってあげたほうが早いことがあります。そのようなとき、あなたは次のフレーズを口にします。
◆I’ll show you the way.(案内しましょう)
*show「案内する」
*the way「そこまでの道のり/そこに至る道」
あるいは、こう言ってもいいでしょうね。
◆Let me take you there.(連れていってあげますよ)
*take A there「Aをそこまで連れていく」
ちょっと長すぎますか。では、これでどうでしょう。
◆Just follow me.(ついてきて)
*follow A「Aのあとについてくる」(発音は〔フォロゥ〕です)
これだったら簡単ですよね。わずか3語ですから。
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A:Where is the Higashiyama Line?(東山線はどこですか?)
B:Just follow me.(ついてきて)
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これでバッチリです。
キャサリン・A・クラフト〈Kathryn A. Craft〉
アメリカ・ミシガン州で生まれ、オハイオ州で育つ。ボーリング・グリーン州立大卒。1985年、南山大学の交換留学生として来日。現在、オンラインマガジン『ET PEOPLE!』を発行するかたわら、通訳、翻訳家、英語講師としても活躍。
主な著書に『日本人が言えそうで言えない英語表現650』(青春出版社)、『朝から晩までつぶやく英語表現200』『そのまま仕事で使える英語表現189』(いずれもちくま新書)などがある。
里中 哲彦
河合塾教育研究開発本部研究員。著書に『そもそも英語ってなに?』(現代書館)、『英語ミステイクの底力』(プレイス)、『英文法の魅力』(中公新書)など多数。
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