(※写真はイメージです/PIXTA)

キャサリン・A・クラフト氏の著書『ネイティブにスッと伝わる 英語表現の言い換え700』(編訳:里中哲彦氏、青春出版社)より一部を抜粋し、ネイティブが会話でよく使う慣用句や、思わず口に出してみたくなる英単語を紹介します。

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「こちらはジョニー。またの名をビッグ・ジョン」

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【日本人が言いがちな英語】

「This is Johnny. Johnny is also known as Big John.」

→間違ってはいないけれど、ぎこちなく感じられる。

 

【ネイティブ流イングリッシュ】

「This is Johnny, aka Big John.」

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“aka”は〔エイ・ケイ・エイ〕と読みます。〔アカ〕とは読まないのでご注意を。

 

*aka/a.k.a/AKA

このように表記されます。

 

◆Himeji Castle, aka Shirasagi Castle, is a World Heritage Site.(姫路城、別名、白鷺〔しらさぎ〕城は世界遺産です)

 

“aka”は、上の文にも見えるように、also known as(~として知られている)の頭文字をとった略で、別称・愛称・通称を述べるときに用いられます。

 

◆Jennifer Lopes, aka J-Lo, is a super-famous singer andactor.(ジェニファー・ロペス、別名、J-Loは、超有名な歌手でありまた女優です)

 

冗談めかして言うこともよくあります。

 

◆This is my cat, Leon, aka my alarm clock.(これは私の猫、レオンです。別名、目覚まし時計です)

 

本人みずから言うこともあります。たとえば、髪の毛が赤いケイトはこんなふうに自己紹介します。

 

◆My name is Kate Brown, aka Red Haired Kate.(私はケイト・ブラウン。別名、赤毛のケイトよ)

 

自分の名前にお気に入りのあだ名や通り名を添えるのです。一部の海外セレブやアーティストがよく使っていますね。

 

たとえば、俳優のときは〇〇、歌手のときは××を名乗っている人の場合、「〇〇 AKA ××」などと言ったりします。

 

◆Today’s guest is Stefani Germanotta, aka Lady Gaga.(本日のゲストはステファニー・ジャーマノッタ、別名、レディー・ガガです)

 

「本名, aka ステージネーム」のように使われる例が多いですね。とくに、ヒップホップのアーティストやラッパーなどに、「別名」を名乗る人が多いように思われます。

 

こんな会話もあるでしょう。

 

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A:Hey, I’m Ben, aka the coolest guy in the bar. Let me buy you a drink.( やあ、このバーの中でいちばんイケてる男のベンだ。一杯おごるよ)

 

B:Hi, Ben. I’m Yumi, aka the girl least likely to go out with you in the bar. So leave me alone.( どうもベン。私はユミ、またの名を、あなたにまったく興味なし。だからほうっておいて)

 

*go out with A「Aとつき合う/Aとデートする」

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うふふ(He,he,he)。

「外はサクッ、中はふんわり」

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【日本人が言いがちな英語】

×「Dry outside, soft inside.」

→明らかに誤った文。

 

【ネイティブ流イングリッシュ】

「Crispy outside, fluffy inside.」

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みなさんは、sweet(甘い)/bitter(苦い)/salty(しょっぱい)/spicy(スパイシー)/sour(酸っぱい)/oily[greasy](油っこい)/juicy(ジューシー)/hot(辛い)などをすでにご存じでしょう。

 

dry(しっとり感がない/辛口で)は一般に、トーストにバターやジャムなどを「何も塗っていない」の意味で使われます。ワイン、シェリー、マティーニなどが「辛口で」の意味で用いられることもあります。

 

“soft”はsoft foods(柔らかい食べ物)に見えるように、ただ「柔らかい」であって、ふんわり感はないので、ここではふさわしい表現とは言えません。

 

それでは、食感(texture)や味覚(taste)をあらわす表現を見ていきましょう。

 

It’s crispy.(カリカリ/パリパリ/サクサク)

*〔クスピ〕と発音します。ベーコンやトーストなどの食感に使われます。

 

It’s fluffy.(ふわふわ)

*〔フッフィ〕と発音します。空気を含んだ蒸しパンやパンケーキなどに対して用いられます。

 

次の5つも覚えましょう。

 

It’s crusty.(パリパリ/パリッとしている)

*〔クスティ〕と発音します。crust(パンの皮)から想像できるように、パンの表面の固い部分を指して用いられます。

 

It’s crunchy.(ボリボリ/シャキシャキ)

*〔クンチィ〕と発音します。スナック菓子などによく使われます。また、キャベツやキュウリなどの野菜にも使われます。

 

It’s chewy.(モチモチ/歯応えがある)

*餅やグミなどに使われます。肉に対して使うと「固くて食べにくい」というニュアンスがあります。

 

It’s plump.(プリプリ)

*子どもや女性の体型に言及するときは「ぽっちゃりとした/ふくよかな」になりますが、くだもの・鶏・小籠包(しょうろんぽう:soup dumpling)に対して使われると「プリプリした/肉づきのよい」といった意味になります。

 

It’s flaky.(サクサク/ほろほろ)

*〔フイキィ〕と発音します。コーンフレークやミルフィーユのパイ生地などに用いられます。

 

It’s sticky.(べとべと)

*〔スティッキィ〕と発音します。アメやメープルシロップなどに対して用います。納豆の「ネバネバ」は糸を引くので、stringy(ネバネバしている)が適しています。

 

It’s stale.(ぱさぱさしている/乾燥している/新鮮さがない)

*〔スイル〕と発音します。鮮度が落ちて乾燥して固くなり、場合によっては腐りかけているものに対して使われます。ビールなどが「気が抜けた」の意味でも用いられます。

 

 

キャサリン・A・クラフト〈Kathryn A. Craft〉

アメリカ・ミシガン州で生まれ、オハイオ州で育つ。ボーリング・グリーン州立大卒。1985年、南山大学の交換留学生として来日。現在、オンラインマガジン『ET PEOPLE!』を発行するかたわら、通訳、翻訳家、英語講師としても活躍。

主な著書に『日本人が言えそうで言えない英語表現650』(青春出版社)、『朝から晩までつぶやく英語表現200』『そのまま仕事で使える英語表現189』(いずれもちくま新書)などがある。

 

里中 哲彦

河合塾教育研究開発本部研究員。著書に『そもそも英語ってなに?』(現代書館)、『英語ミステイクの底力』(プレイス)、『英文法の魅力』(中公新書)など多数。

 

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※本連載は、キャサリン・A・クラフト氏の著書『ネイティブにスッと伝わる 英語表現の言い換え700』(編訳:里中哲彦氏、青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

ネイティブにスッと伝わる 英語表現の言い換え700

ネイティブにスッと伝わる 英語表現の言い換え700

キャサリン・A・クラフト(著)
里中 哲彦(編訳)

青春出版社

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