プールや娯楽室など、外出をしなくても楽しめる工夫
以前のコラムでも紹介しましたが、米国人は、両親や兄弟姉妹ファミリーとの家族旅行、友人同士のグループ旅行を好む傾向があります。オーランドでは1週間を超える長期休暇をとって滞在するファミリーや友人グループは珍しくありません。9ベッドルームのバケーションホームに宿泊需要があるのは、このような背景があるのです。
大人数で長期間であればあるほど、ホテルに宿泊する場合と比べて、よりリーズナブルで、かつホテルにはない楽しみ方もできる点が、米国人を初めとする幅広い訪問客層に受け入れられています。
まず、お子様から大人まで、幅広くグループで楽しめるアミューズメント施設の例を見てみましょう。
この住戸モデルでは、正面玄関の右側にある2台分のガレージスペースを、各種ゲームが楽しめる娯楽室に変更し有効活用しています。車は、道路に面した玄関前の庭スペースでも十分駐車できるからです。
オーランドへの訪問客は子供連れファミリーが多く、宿泊先を決定する際は、お子様たちの意見も尊重されると考えられます。そのため、この住戸モデルでは、他の住戸との差別化を図るために、予算を多めにとって、楽しめるゲームの種類を充実させました。
年に数回しか会わない親戚や友人のお子様たち同士や、それに時には両親たちも加わって、みんな一緒にゲームに興じながら、食後の楽しいひとときを過ごす、そんな利用イメージを期待しています。
設置した装備は下記のとおりです。
・ プレイステーション4(2台)
・ サッカーゲーム・ボード
・ エアホッケーゲーム・ボード
また、この住戸モデルでは、ジャグジー併設のプライベートプールも備わっています。プールサイドには、バーベキューコンロと食事スペースも用意してあります。
ディズニーワールドなどのテーマパークで連日楽しんだ後の中休みの日に、バケーションホーム内で、一日ゆっくりと過ごせるプランになっています。
大人たちはジャグジーにつかりながら、会話を楽しみ、子供たちはプールではしゃぎ、お腹がすけば、BBQ を焼いて、お腹を満たす、そんな利用をイメージしています。
プールは網戸で囲まれており、蚊やハエはもちろん、野生の鳥や動物の侵入は完全にブロックされています。また壁面に定期的に注入される薬剤の効能で、害虫駆除も万全です。
家族や友人グループが親睦を深める空間スペース
キッチンは、複数の家族や友人グループが、会話を楽しみながら、共同で料理をつくれるように、かなり大きめのサイズ、広めのスペースになっています。
冷蔵庫やガスレンジなども、バケーション用途からくる簡易的なイメージよりも、かなり大型で本格的なものを備えています。
テーマパークに行く日の慌ただしい朝食や、リラックスタイム時のフルーツ・スナック類を、みんなで手分けして作ったり、外食に飽きた滞在数日後の夕食に、素早く簡単な料理をつくって、自由気ままに食事を楽しむ、そんなイメージです。
また、1階のメインリビングのほか、2階の階段前スペースにも、テレビや会話を楽しんだりできる空間が備わっています。
以上、これまでみてきた事例は、単なる一例に過ぎません。
この住戸モデルの事例は、ゲストの視点から判断し、ゲストから選ばれるバケーションホームになるために、我々が下したひとつの結論です。
絶対的な正解というのはありませんし、もちろん時代の流行り廃りで変化することもあるでしょう。
それでも、オーナー投資家になれば、ゲストに貸し出すことで収益をあげるバケーションレンタルホームの本来の目的に沿って、正しく判断し、ゲストをもてなす空間を創り込んでいくことが求められます。
実は、これこそが、バケーションレンタルホーム投資の醍醐味なのです。