相手に伝わる話し方のポイント
短時間のピッチでは早口で情報を詰め込みがちです。しかし、自分が「伝える」ことと相手に「伝わる」ことは違います。「伝わる」話し方のコツは、論理的に伝えること、そして、相手にとって聴きやすい話し方をすることです。
論理的な伝え方として、筆者は結論・理由・具体例・結論の流れで相手に話を伝える「PREP法」にA=Ahead(未来・主張)を加えた「PREPA法」を提案しています。結論を繰り返したあとに未来の話を加えることで、相手の印象に残りやすくなるからです。 聴きやすい話し方のポイントはいくつかあります。
まず、一文を短くすることです。試しに1分間の自己紹介トークを録音し、句点(。)の数を数えてみてください。
「私は〇〇と申しまして、〇〇という会社の〇〇という部署で〇〇の仕事をしておりまして、もともと前職は〇〇でして外回りが多かったのですが、いまは〇〇を担当して……」と続き、句点は3~4個という方が多いです。
理想は1分間に6~7個くらいです。文章を区切ることを意識して話します。
また、短いピッチであっても、意識的に「間」をつくることも大切です。キーワードや数字を伝える前に間をとると、相手が聞き取りやすくなります。話し手は静寂が気になり早くいいたくなるかもしれませんが、聞き手にとって違和感はないものです。間をうまくとることで全体が締まった印象にもなります。
樋田 かおり
株式会社トークナビ
代表取締役/アナウンサー
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