最も大きなメリットは、失業手当の受給期間の「大幅延長」
公共職業訓練を受けるメリットは、コストを抑えてスキルアップできることだけではない。一番のメリットは訓練修了まで、失業手当の受給期間が延長されることだ。また、1日あたり500円の受講手当(上限2万円)や、施設までの実費が最高4万2500円まで支給される通所手当、訓練のために家族と別居する場合に支給される寄宿手当など、さまざまな面で金銭的支援を受けられる。
【ポイント2】スキルアップだけじゃない! 職業訓練を受けるメリット3つ
メリット1:失業手当の受給が延長される
メリット2:失業手当以外の手当がもらえる
受講手当:1日500円(上限2万円)
職業訓練受講日は、1日あたり500円が手当として支給される
通所手当:最高4万2500円
ハローワークへの交通にかかる費用も支給されるため負担軽減
寄宿手当:1万700円
自宅からの通所が困難な場合は、寄宿手当が支給されることもある
メリット3:ほぼ無料でスキルが身につく
受講対象資格
CAD、NC加工 / 第一種電気工事士
ウェブデザイン / 医療事務認定事務試験
簿記検定 / システム設計 など
〈ここもCHECK!〉
職業訓練を受講する・しないでどのくらい差が出る?
失業手当の受給資格があり、すぐに転職する予定がない場合は、なるべく公共職業訓練を受講するのがおすすめだ。訓練受講終了まで失業手当の支給が延長されるため、失業手当のみをもらう場合と比べ数十万円の差になることも。
【例】失業手当日額5,000円、受給期間240日の場合
①受給期間を100日残して180日(6カ月)の公共職業訓練を受講
5000円 ×(240 - 100※1 + 180※2)= 160万円
※1 失業手当
※2 延長分
②失業手当のみ受給し、公共職業訓練は受講しない
5000円 × 240日 = 120万円
受講の有無で40万円もの差に!!
要点まとめ
□ 公共職業訓練は、雇用保険の失業手当を受給している場合に受講が可能
□ 職業訓練の受講期間中は失業手当の給付期間が延長される
□ 受講手当や通所手当、寄宿手当など、失業手当以外の手当がもらえることも
頼藤 太希
株式会社Money&You
代表取締役