【定年前後のシニアにお勧め】「公共職業訓練受講」のすごいメリット…「失業手当受給期間」の大幅延長、失業手当以外の手当も〈FPが解説〉

【定年前後のシニアにお勧め】「公共職業訓練受講」のすごいメリット…「失業手当受給期間」の大幅延長、失業手当以外の手当も〈FPが解説〉
(画像はイメージです/PIXTA)

職業訓練は、失業手当を受給している人ならだれでも受講可能です。定年前後のシニア世代もぜひ活用し、手当をもらいながらスキルアップを目指しましょう。※本記事は、頼藤太希氏監修のMOOK『定年後のお金の不安がなくなる本』(晋遊舎)より一部を抜粋・再編集したものです。

最も大きなメリットは、失業手当の受給期間の「大幅延長」

公共職業訓練を受けるメリットは、コストを抑えてスキルアップできることだけではない。一番のメリットは訓練修了まで、失業手当の受給期間が延長されることだ。また、1日あたり500円の受講手当(上限2万円)や、施設までの実費が最高4万2500円まで支給される通所手当、訓練のために家族と別居する場合に支給される寄宿手当など、さまざまな面で金銭的支援を受けられる。

 

【ポイント2】スキルアップだけじゃない! 職業訓練を受けるメリット3つ

 メリット1:失業手当の受給延長される 

 

[図表2]失業手当受給延長のイメージ

 

 メリット2:失業手当以外の手当がもらえる 

 

受講手当:1日500円(上限2万円)

職業訓練受講日は、1日あたり500円が手当として支給される

 

通所手当:最高4万2500円

ハローワークへの交通にかかる費用も支給されるため負担軽減

 

寄宿手当:1万700円

自宅からの通所が困難な場合は、寄宿手当が支給されることもある

 

 メリット3:ほぼ無料でスキルが身につく 

 

受講対象資格

CAD、NC加工 / 第一種電気工事士

ウェブデザイン / 医療事務認定事務試験

簿記検定 / システム設計 など

 

〈ここもCHECK!〉

職業訓練受講する・しないでどのくらい差が出る?

 

失業手当の受給資格があり、すぐに転職する予定がない場合は、なるべく公共職業訓練を受講するのがおすすめだ。訓練受講終了まで失業手当の支給が延長されるため、失業手当のみをもらう場合と比べ数十万円の差になることも。

 

【例】失業手当日額5,000円、受給期間240日の場合

 

①受給期間を100日残して180日(6カ月)の公共職業訓練を受講

 

5000円 ×(240 - 100※1180※2)= 160万円

※1 失業手当
※2 延長分

 

②失業手当のみ受給し、公共職業訓練は受講しない

 

5000円 × 240日 = 120万円

 

受講の有無で40万円もの差に!!

 

[図表3]

 

 要点まとめ 

 

□ 公共職業訓練は、雇用保険の失業手当を受給している場合に受講が可能

□ 職業訓練の受講期間中は失業手当の給付期間が延長される

□ 受講手当や通所手当、寄宿手当など、失業手当以外の手当がもらえることも

 

 

頼藤 太希
株式会社Money&You
代表取締役

定年後のお金の不安がなくなる本

定年後のお金の不安がなくなる本

頼藤 太希 監修

晋遊舎

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