ペソ安定に寄与「海外フィリピン人労働者」の送金額「前年比2.7%増」

10月23日週「最新・フィリピン」ニュース

ペソ安定に寄与「海外フィリピン人労働者」の送金額「前年比2.7%増」
写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今週は、フィリピン経済の10%程度を支える海外フィリピン人労働者(OFW)からの送金の最新動向を中心に解説します。

国際物流大手DHL…フィリピンへの投資、拡大

DHLは、フィリピンでの拡張に8,000万ユーロ(約48億フィリピンペソ)を投資し、今後5年で東南アジア全体に3億5000万ユーロを投じる計画です。フィリピンには、2つの新施設を建設する予定で、そのうち約5万平方メートルのSta. Rosa施設は、同社において、フィリピンでの歴史上最大の投資となります。これは在庫保管のための施設で、2025年にはさらに約2万平方メートルの施設をマニラ首都圏内に建設予定です。

 

DHLの投資は主に倉庫と輸送関連施設で、2024年に約1,000人の雇用を生み出す見込みです。現在、フィリピンに20か所の施設を持ち、総面積は28万平方メートル。すべての施設は雨水の収集、太陽光発電パネルや電気自動車の充電ステーションを設置するなど、環境を重視したカーボンニュートラルを実現するように設計されます。

 

DHLはフィリピンの強力な小売市場に成長の機会を見出し、倉庫と輸送能力の投資を通じてこのセクターの成長をサポートすることを計画しています。また、フィリピンの大手財閥で、Gokongwei氏率いるJG Summit Holdingsと提携し、DHL Summit Solutions, Inc.(DSSI)という合弁会社を設立。輸送ネットワークのカバーエリアを拡大するため、物流車両を2,000台以上に増やすことを目指しています。さらに、DHLは東南アジア全体での倉庫スペースを1,600,000平方メートルから5年以内に2,000,000平方メートルに25%拡大する計画です。

 

ちなみにDHLはマレーシアに1億3100万ユーロを投資し、ペナンに2つの新施設を含む4つの新しい施設を追加します。シンガポールには1億400万ユーロを投資し、2つの新施設を追加する予定で、インドネシアには3,500万ユーロを割り当て、72の施設を持つ同国での拡大を計画しています。DHLの世界拠点の10%が東南アジアに位置しています。

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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