月1000円の支出は10年で12万円になる
「サブスクができてから超便利になったよね。CDを買ったり、DVDをレンタルしたりする必要なくなったし」
このように感じている人は多いはずです。「サブスク」を念の為に説明すると、サブスクリプションサービスの略で日本では定額制サービスとほぼ同じ意味で使われています。月額1000円で聴き放題だったり、見放題だったりなどのサービスのことです。
NetflixやSpotify(スポティファイ)、AmazonプライムやYouTubeプレミアムなど、みなさんの中にはいくつも加入している人もいるのではないでしょうか。
加入していれば便利ですが、おそらく大半の人にとってサブスクは見直す余地がかなり大きいサービスです。「最近、Netflixで映画を見ましたか」「Spotifyで音楽を聴きましたか」と聞かれたら、「そういえば、使っていない」という人が多いはずです。
今、使っていなくて、今後も具体的に使う予定がなければ、おそらくこの先1カ月も、2カ月も使いません。思い切って解約しましょう。たかが月1000円かもしれませんが、されど月1000円です。1年で1万2000円、10年で12万円になるので馬鹿にできません。
サブスクのお金を積み立て投資に回せば複利効果で大きく膨らみます。月額に換算すると大きな額に感じないのがサブスクの怖いところです。私も面倒で解約を忘れたことがあるのですごくわかります。しかし、それこそサブスクビジネスの狙いです。
資本主義の世の中は「いかにお金を使わせるか」で回っています。AmazonもNetflixも急成長したのは、私たちがこのビジネスモデルに気づかぬうちに乗せられてしまっているからです。
例えば、「配送料無料になるからAmazonプライムに入っている」人もいますが、Amazon.co.jpが発送する商品で、注文金額の合計が2000円以上ならいつでも、だれでも、日本全国、通常配送料が無料になります。つまり、まとめ買いすればいいだけなのです。
無駄な固定費を今すぐ見直した方がいい
もちろん、みなさんの生活を本当に便利にしてくれるようなサービスを解約しろとはいいません。
例えば、私はYouTubeプレミアムに加入しています。プレミアムの特典としては広告なしで動画を見られたり、動画を一時保存できたりすることが有名ですが、私は「バックグラウンド再生」機能が必要だからです。これにより、画面を閉じたままの状態でも、他のアプリを使っている間でも、動画再生が可能です。
なぜ、この機能が不可欠かというと、私は動画を見るのではなく、移動しながら耳で学習するからです。YouTubeの画面を閉じても、ラジオのように音声だけを楽しめます。もし、気になったことがあれば、流しっぱなしにしながらネットで調べられます。月約1500円ですがほぼ毎日使うので、無駄な出費とは思っていません。
サブスクは固定費になります。そして、固定費の見直しほど節約には効きます。1回見直すと、それが毎月続くからです。ここではNetflixやAmazonプライムなどのサブスクを例に出しましたが、スマホをキャリアから格安SIMに切り替えたり、幽霊会員になっているジムを解約したり、無駄な固定費を今すぐ見直しましょう。
人気の商品やサービスのビジネスモデルや儲かる仕組みを知らないままでいると、無駄なお金を使わされてしまいます。自分の大事なお金を守れないし、貯金も当然できません。