【発想の勝利】料理下手なズボラ主婦、「節約レシピ」を諦めて「作れるメニューだけ」に絞ったら食費も時間も節約できた!

【発想の勝利】料理下手なズボラ主婦、「節約レシピ」を諦めて「作れるメニューだけ」に絞ったら食費も時間も節約できた!
(※写真はイメージです/PIXTA)

Instagramで片付け、家計や家事の工夫を発信している3男1女の母・なごみー氏。ズボラ主婦ならではのハードルは低く、かつ効果抜群なお金が貯まる・暮らしが回る生活のテクニックがメディアで話題を呼んでいます。本稿では、なごみー氏の著書『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)より抜粋し、お金も時間も節約できるズボラ家事の一部を紹介します。

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苦手な家事「料理」、頑張るのをやめました

【BEFORE】節約レシピに玉砕、気まぐれに揃えた調味料は“廃棄”の憂き目

結婚して長男誕生、年子で次男が生まれてから2年間くらいは本当に余裕がなく、貯めては崩すの繰り返し。料理が苦手なのに、少しでも食費を抑えるためにと、節約レシピを探しては作っていた時期がありました。

 

ある時、大根を使った春巻きレシピにチャレンジ。それなりに美味しくできたと思っていましたが、夫が帰宅して食べる頃には冷めて水分も出てビチャビチャの激マズ。しかもそれをあろうことか、料理上手な義母に報告されるという事件が勃発しました。一生懸命作ったのに、ひどーい! (泣)!

 

またある時は、市販の合わせ調味料より、豆板醤やコチュジャンらを揃えて作った方が本格的だし、後々使えて経済的、と買ったこともありました。が、そもそも料理が嫌いなのに、手間をかけた料理なんて続けられるわけもなく。結果、使わなくなった調味料はカビが生えて廃棄処分。節約のつもりがむしろ無駄遣い…。

 

そんな失敗を挙げれば数知れず、蛇行、迷走、紆余曲折を経て、料理を「頑張る」のはやめました。

 

【AFTER】面倒くさい家事はすべて廃止!自分にできるズボラ家事を「仕組み化」

正直なところ、「毎日料理するなんて面倒くさくて無理。何なら毎日デリバリーしたい」と本気で思っている私。でも、さすがにそれは無理なので、「だったら自分の作れるものだけで回していけばいい!」と開き直って誕生したのが「ルーティン献立」です。

 

ルーティン献立とは、自分がレシピを見ないで、ちゃちゃっと作れる料理だけを厳選して、その中から1週間の献立を組み立てていく方法です。レパートリーはそれほどありませんが、だいたい先週作った料理さえ、家族はほとんど覚えていません。その証拠に、このシステムを取り入れてから、文句が出たこともありません。それに大根の春巻きのように、一生懸命作った慣れない料理をまずいと言われたらそれはそれはショックだし、ド定番の「小松菜のおひたしが美味しい」と言われるくらいなら、みんながよく食べるものだけ作ればいい!

 

他の家事にしてもそう。面倒くさい、やりたくないを叶えるにはどうしたらいいのか考えた末にできたのが、著書『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』に詰まっているズボラ家事の数々です。

 

そうやって自分が楽にできる仕組みを整えていったことで、無駄なものや動きがなくなり、好きなアニメを観る時間が増え、お金も貯まっていったのです。

ルーティン献立の作り方

【①レシピを見ないで作れる料理を書き出す】

ひとつずつ書き出してみると、意外と作れるメニューが多いことに気づくかも。

 

【②書き出した献立を、鶏肉、豚肉、牛肉、魚、その他、副菜に分類】

「その他の料理」には、厚揚げ豆腐、ちくわ、ツナ缶、大豆製品や練り物の他、肉の種類に決まりがないカレーやお鍋を分類しています。それらをラベルに印刷してホワイトボードに貼ります。

 

【③1週間の献立を選ぶ】

この中から6日分のメインと副菜を選んでいきます。日にちや曜日で決め打ちではなく、メインには番号だけを振り、副菜にはチェックをしておくのがポイントです。これなら「今日のメインは3番の献立、副菜はこれを合わせよう」と、その日の気分や予定で選べるから。

 

【④メモ欄に買い出し品を書き出す】

最後に、番号を振った献立に必要な食材をメモ欄に書き込めばOK。週1回の買い物に行く際、これをスマホで撮影していけば買い漏れもなし!

買い出しは週1回、食材も調味料も使い切る

1週間分のルーティン献立を決めたら、食材の買い出しも週1回で済ませます。最終日の冷蔵庫が空っぽになるように、ルーティン献立のメモ欄に書いた食材だけしか買いませんが、それでも6人家族の1週間分はなかなかのボリュームです(図表1)。

 

出所:なごみー著『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)
[図表1]6人家族・1週間分の食材 出所:なごみー著『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)

 

買い物したその日のうちに、これまた1週間分の作り置きをして、黙々と空っぽの冷蔵庫に詰めていきます。

 

調味料は本当に高頻度で使うものしか持っていないので、使い切れずに賞味期限が過ぎて廃棄することもありません。そもそも作る献立が決まっているから、結果的に調味料も使うものが限られてきます。ちょっと目新しい料理に挑戦してみよう、という気持ちも余裕もないので、新たな調味料が増えることもありません。

 

出所:なごみー著『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)
[図表2]買い出しは週1回、食材も調味料も使い切る① 出所:なごみー著『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)

 

出所:なごみー著『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)
[図表3]買い出しは週1回、食材も調味料も使い切る② 出所:なごみー著『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)

 

■「食材=お金」と肝に銘じよ

週1回の買い出しやルーティン献立で一番効果が高いと感じているのは、やっぱり「食べきる」こと。ルーティン献立で慣れない食材や調味料には手を出さないし、あらかじめ決めておいた献立に必要な食材しか買わないので、確実に食べきれます。

 

食材は、自分が思っているより少ない量でちょうどいいことが多く、食べる「かも」、足りない「かも」、の「かも買い」はしません。

 

買うものが見切り品コーナーにあったら迷わずGET。安くなっていたらラッキーです♪ ただ、買う予定がないものは、どんなに安くても買いません。

 

よく、フォロワーさんから「1週間も食材がもつの?」という質問をいただきますが、足の早い野菜や、お肉もなるべく前半のうちに食べたり、冷凍したりしておきます。他の魚や野菜は問題ありません。今の冷蔵庫の性能が素晴らしいおかげです、感謝。

 

また、「冷蔵庫を空っぽにすると、災害があった時に困りませんか」というコメントもよくいただきますが、災害時用は非常食として別に備蓄しているので心配ご無用です。

 

 

なごみー

3男1女、4児の母。整理収納アドバイザー1級

 

6人家族、56平米賃貸暮らし。楽しい節約生活、暮らしの工夫をSNSで発信中の蓄財系整理収納アドバイザー。元借金あり、汚部屋で暮らすポンコツ主婦から一念発起して、子どもたちの教育費4000万円を貯めることを目標に、家庭内のすべてを見直したことで、何もかもがうまく回るように。ズボラ主婦ならではのハードルは低く、かつ効果抜群なお金が貯まる・暮らしが回る生活のテクニックがメディアで話題に。

※本連載は、なごみー氏の著書『ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!

ポンコツ4児母ちゃん、家を片付けたら1000万円貯まった!

なごみー

KADOKAWA

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