家計管理テク①「35日家計簿」でモチベ爆上がり
■「35日家計簿」なら、頑張れば必ず“自分ボーナス”が出る!
我が家は現在、「35日家計簿」(別名・スライド式家計簿)でやりくりしています。
35日家計簿というのは、7日×5週間=35日を1クールとして家計をやりくりする方法です。ただし、固定費は毎月決まった日にちに支払いがあるので、35日でやりくりするのは「やりくり費」のみ。
この方法のいいところは、「自分ボーナス」を捻出できるところ。35日を1クールにして、通常の30日や31日より少し長い期間でやりくりするので、やりくり期間が少しずつ後ろにスライドされ、半年~8ヵ月に1回、1クール分のやりくり費がまるまる余る月が出てくるのです。この余った1クール分のやりくり費が「自分ボーナス」です!
また、7日間×5週にすることで、毎週同じ予算配分でやりくりができるのも大きな魅力。例えば我が家の場合、週に1度、まとめ買いで1週間分の食材を調達・作り置きしていますが、通常の30日や31日のカレンダーに合わせると、最初の週と最後の週が2日や3日だったりで、その週の予算の組み立てが面倒です。
週に1度の買い物で、月をまたぐ週の食費はどちらの月に計上するのかなど、予算の組み立てだけでなく、買い物や作り置きのルーティンも乱れがちに。これは我が家の赤字の大きな要因のひとつでもありました。
でも、毎回決まって7日間ならペース配分も安定してくるので、買い出しや作り置きの無駄もなくなります。
ただ、初めのうちは1ヵ月締めより日数が長くなるので、ペース配分に苦労するかもしれません。また、固定費とやりくり費を別クールで考えることに慣れるまでは、混乱することもありそうです。次のクールのスタートまで、やりくり費を待機させておく必要もあるので、気が緩むと手を出しそうになる誘惑もあります。
とはいえ、私も3ヵ月程度やってみたら慣れてきたし、そうしたデメリットを差し引いても、「ボーナスが出るから頑張ろう!」とモチベーションも上がります。
■なごみー家は「7万5000円以内に収まれば何に使ってもOK」のざっくりルールで運用
ちなみに我が家のやりくり費は、家計を整え始めた頃の月6万円の時期を経て、現在7万5000円。
住んでいる地域の物価や家族構成、ライフスタイル、やりくり費に入れる項目にもよりますが、インスタグラムの家計管理アカウントを参考にすると、だいたい7日間1万円×5週間+予備費1~2万円程度の家庭が多いようです。
前述のとおり、やりくり費は、項目ごとの予算は設定しているものの、7万5000円以内に収まれば何に使ってもOK、のざっくりルール。
また、赤字になりそうな時はいろいろな節約術を試したり、「ポイ活」してみたり、不用品売却の利益で補てんしたり。最悪、自分のお小遣いから捻出しなければならないので、それだけは絶対死守(笑)!
そんなこともゲーム感覚でできるようになってきたら、家計管理も楽しくなりますよ♪
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<35日家計簿4つのメリット>
1. 自分ボーナスが出る
支給されるかどうかわからない会社のボーナスと違って、自分が頑張れば必ず出ます!
2. モチベーションを保ちやすい
何ヵ月後にボーナスが出るのかが一目瞭然。自分が頑張れば必ず出るので、家計管理のモチベーションをキープできます。
3. やりくりのペースが安定する
毎週7日間でやりくりするので、同じ配分で買い物ができます。自然とペース配分も安定してくるので、無駄がなくなります。
4. 時々、お小遣いも余る
35日で回すのはやりくり費のみ。お小遣いは固定費と同様、お給料日支給なので、やりくり費と同じ期間の感覚で使っていると、お小遣いが余る嬉しい誤算があることも。
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家計管理テク②「袋分け家計管理」
■給料日に現金支払い分をすべて1000円札でおろし、用途別に袋分け
私の家計管理の基本は、「袋分け家計管理」です。
我が家ではお給料が入ったらまず、固定費支払い用口座と貯蓄用口座へネットで振り込み(図表4)、現金管理分はすべて1000円札でおろします。現金管理分は、子ども費(園や学校などから現金で徴収される費用)、夫婦のお小遣い、特別費、そして35日分のやりくり費。それぞれ予算として計上した金額分を袋に入れ、使う場合はこの袋から出して支払います。
前述の通り現在、我が家のやりくり費は7万5000円。この中で5週分の食費、日用品費、ガソリン代、レジャー・外食代、その他雑費をやりくりしています。
またクレジットカードの支払いは、引き落としの日ではなく、購入した日の支出に計上します。やりくり費から現金をカード支払い用の袋に移しておけば、うっかり使ってしまうことも防げます。カード支払い用の袋に入れた現金は、翌月に引き落とされる口座に入れておきます。
やりくり費だけは35日間単位なので(1ヵ月単位のその他の費用とは「使う期間」がズレているので)、やりくり費の袋には使う期間(〇月〇日~〇月〇日)をメモしておき、使う期間が来る前に間違って使わないように注意します。
■「袋分け家計管理」で現金を見える化&面倒くささを逆手に“楽して貯める”
1000円札でおろしたり、袋分けしたりするのは面倒では?と思われるかもしれませんが、この面倒くささが私には必要なんです。借金こさえたほどの浪費家だった自分の金銭感覚を信じちゃいけないと思っているから。それに、1週間に1回だけのまとめ買いなら現金でもいいし、むしろいちいち現金を出し入れするのは面倒だから、あまり使わないようにしよう、という意識も働きます。
もちろん、それまではトライ&エラーでいろいろ失敗もありましたが、それがあったからこそ、今ちゃんと自分の傾向も知ることができ、それに合わせたシステムを作ることもできたのだと思います。
家計管理も片付けも、子どもの自転車と一緒で練習あるのみ。誰でも急に乗れるようになるわけではありません。ちゃんと練習して、転んだ経験があって、感覚を掴んでようやく乗れるようになるのです。初めは失敗して当然、うまくいかなくて当然、と思って始めれば、どうして失敗したのかも冷静に分析できるようになってきます。
なごみー
3男1女、4児の母。整理収納アドバイザー1級
6人家族、56平米賃貸暮らし。楽しい節約生活、暮らしの工夫をSNSで発信中の蓄財系整理収納アドバイザー。元借金あり、汚部屋で暮らすポンコツ主婦から一念発起して、子どもたちの教育費4000万円を貯めることを目標に、家庭内のすべてを見直したことで、何もかもがうまく回るように。ズボラ主婦ならではのハードルは低く、かつ効果抜群なお金が貯まる・暮らしが回る生活のテクニックがメディアで話題に。