100万ドルクラスの申込みも多数
――今回のセールスが好調ですが、これまでの苦労があった分、喜びもひとしおなのでは?
土居 実は9月の募集開始というのは、お客さまの課税所得の繰り延べニーズが高まるのが12月や3月なので、それには少し早いんですね。それでもセールスが好調なのは、お客さまに商品の優位性を実感していただいている証拠だと捉えています。
実際、他社の船舶ファンドや航空機等のオペレーティングリースに出資された経験のあるお客さまからも、お申し込みをいただいています。船舶ファンド等のオペレーティングリース多くは、償還時にはドルで還ってくる。その還ってきたドルをそのまま寝かせておくのはもったいないというニーズもあって、募集開始からすぐに成約・入金までいただいたお客さまも複数いらっしゃいました。
予想外だったのは、一件当たりの申込額が大きいことですね。船舶ファンドは一般的に一口30万~50万ドルとなるところを、当社のファンドは一口10万ドルから、と最小単位を引き下げたのですが、ふたを開けてみたら申込みは50万ドルを超えるお客さまが多数。100万ドルクラスのお申し込みをいただいた方も少なくありません。
太陽光ファンドの平均申し込み額が4000万円程度だったことを考えると、船舶ファンドはその金額を優に上回っているかと思います。
津田 私はセールスが好調なだけに、責任の大きさを感じています。当社は、商品開発における税務面でのサポートを主に担当させてもらったので、今後、投資家の方々から寄せられる問い合わせの窓口を私のほうで担当させていただきます。船舶ファンドの年次運用報告書はもちろんのこと、損金処理の方法や帳簿への反映の仕方など、会計処理に関する問い合わせは多岐にわたると予想しています。
やはり、匿名組合(ファンド)独特の会計ルールというものがありますので、ファンドの決算書を出したらおしまい、というわけにはいきません。今回の船舶ファンドから新たに販売パートナーとなっていただいた先生方や、初めて船舶ファンドに取り組む投資家さんも数多くいらっしゃいますので、出資された方々がまったく不安を感じないようにサポートしていきたいと思っています。
土居 SBIマネープラザとしても、「会計処理に関する問い合わせについては、ミナトマネジメントさんのほうから折り返し入れさせてもらいます」とお伝えすることになるかと思います。
津田 太陽光ファンドのときには、初年度の会計処理の仕方、ファンドの売り上げ予測と実際の数値が乖離する可能性など、本当にさまざまな問い合わせをいただきました。船舶ファンドの場合も同様の問い合わせがあることを想定していますが、「5年後もしくは7年後に購入選択権が発生する」点については、特に問い合わせが多いのでは・・・と想定しています。
5年後ないし7年後にレッシーさんが購入選択権を行使したら、そこでファンドは償還されるのですが、他社の一般的な船舶ファンドは総じて投資から10年程度で購入選択権を行使できる設計になっています。ですから、もちろん、レッシーさん次第ではありますが、他社のタイミングより短い5年もしくは7年という短期間で実際に購入選択権が行使され、償還される可能性がどこまであるのか? と気にされている投資家さんも多いように感じています。
来年の3月期末に向けた商品開発も
――今後は、第2号ファンドの販売、そしてさらなる新商品の開発にあたるのですか?
早乙女 10月より2隻目の募集を開始しました。また、3月期末に向けてもニーズが高まると予想していますので、3隻目、4隻目とリリースしていけたら・・・と考えています。
船舶オペレーティングリースに関するファンドの市場規模は、3000億から4000億円と言われています。当社はまだわずか10億円で、シェアにすると0.25%程度しかありません。「初年度損金率95%」「最短5年の投資期間となる可能性」という優位性をお客様に実感していただければ、少なくとも太陽光ファンドと同様に100億円規模、将来的には10%、20%とシェアを伸ばしていくことも可能だと考えています。
土居 ぜひ、このチームでシェアを伸ばしていきましょう。 あと打ち上げも(笑)。
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