本気で言ってる…?ワガママ息子の「無謀すぎる」おねだり
息子の願いは
- 住宅購入のため1,000万円援助をしてほしい
- 購入する家の近くの老人ホームに入所してほしい
というものでした。
1,000万円の使いみちは、夫婦が了解するかは別として理解できます。
しかしなぜ、A夫妻は老人ホームに入居するのか。一緒に暮らさないかと言ったのはそっちでは……? その理由について息子は、
「購入する家は3世代で住むには狭い。でも、住宅購入価格を上げては住宅ローンの返済ができない。しかも、万が一父さんと母さんの介護が必要になっても、夫婦とも住宅ローン返済のために働くので実家まで行く余裕はないよ。だから、購入する家の近くの老人ホームに入所して欲しいんだ」
と、あくまでも自分たちの都合が最優先です。
加えて息子は、不動産会社の担当者が「実家の地域は過疎化が進み地価は下降傾向にある」と話していたとも言いました。
夫婦は、息子が住宅を購入するときはいくらか援助はするつもりでしたが、いきなり金額まで指定されては……。ましてや、同居ではなく老人ホームに入所!
Aさんは思わず「お前、本気で言っているのか?」聞きましたが、息子の目は真剣そのもの。
Aさんは「援助も入所もする道理がない」と即答しました。
すると、息子は「15日後の再来週の日曜日に、不動産会社と売買契約を結び、銀行にも住宅ローンの本審査を申込むんだ。なにより、嫁や子どもは新しい家に住むことを喜んでいるんだから、もう引き返せないよ」と半ば脅迫する始末です。
その後、夫婦は息子に予約していたホテルまで送ってもらい、孫への土産を息子に託しました。
夫婦は、我が子のワガママに呆れかえったものの、何とかしなくてはと思い、旧知の筆者にホテルから電話をしてきたのです。
2種類ある有料老人ホーム
筆者は、Aさんからの電話で概要を聞き、後日事務所にお越しいただくことにしました。
なお、現在自立しているA夫妻は「住居型」の有料老人ホームには入所できますが、要介護や要支援の認定を受けた方が入所する「介護付き」の施設には入所できません。筆者がAさんとの電話中にネットで検索したところ、息子が話していた施設は「介護付き」でした。
筆者は、息子から直接聞きたいこともあり、息子からも連絡してもらうことにしました。
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