選手に運命を感じてもらうために演出をこらす
大切にしたのはタイミングです。22年12月24日のクリスマスイブに、その時点で決定している15人ほどに電話をかけました。クリスマスプレゼントになるかどうかは分かりませんが、「心に残る形」というものはあります。
タイミングで受け止めかたは変わりますので、選ばれた瞬間の思いを胸に刻んで、やり甲斐に変えてくれるような伝え方をしたい、と考えました。クリスマスイブやお正月は、誰もがゆったりとした気持ちになる。感情がいつも以上に澄んでいる時期というか、その日起こった出来事が運命的に感じられたりします。そして、選手の心に刻まれる物語を作るのは、監督としての私の責任なのです。
ファイターズ時代、大谷に送った密かなメッセージとは
ファイターズの監督当時から、大切なことを伝える際にはタイミングにこだわっていました。たとえば、16年の開幕投手に大谷翔平を指名したのですが、彼には2月6日に伝えました。その日は元祖二刀流ベーブ・ルースの誕生日だったからです。メディアのみなさんには、2月22日の午後2時22分22秒に発表しました。「22」ではなく「2」に意味を持たせました。そう、「二刀流」を貫く翔平へのエールだったのです。
開幕投手が誰になるのかは、メディアのみなさんにとっての関心事です。そこにトピックを織り込むことで、より大きく取り上げてもらうことができます。そうやって周囲を巻き込み、ムーブメントを起こすことが、当事者のためにも、野球界のためにもなると思うのです。
それはちょっと凝り過ぎで恥ずかしいな、と思う方がいるかもしれません。40代や50代の男性は、「自分たちのような年代の男性がそんなことをしたら、相手に引かれちゃうのでは?」と、頭のなかに疑問符が浮かんでいるでしょうか。いえいえ、大丈夫です。60歳を過ぎた私がやっているのですから、どなたでもできるはずです。あとは、やるか、やらないか、だけです。
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