「東京都」医療業界の現状は
「病院のたらい回し」という言葉は以前から現在まで頻繁に耳にする言葉ですが、東京都に医療従事者の方は実際どれほどいるのでしょうか。東京都『医師・歯科医師・薬剤師統計 東京都集計結果報告』(令和2年)より、「医師の数」について見ていきます。
■東京都の「医師数」4万人超え
東京都の届出「医師数」は48,072人で、前回の調査に比べ2,680人、5.9%増加しています。
医師数を主に従事している施設の種別に見ると、「医療施設の従事者」が45,078人(全体の93.7%)と最も多くなっています。同じく主に従事している業務の種別に見ると、「病院(医育機関附属の病院を除く。)の勤務者」16,097人(同33.5%)と最も多く、次いで「医育機関附属の病院の勤務者」が12,624人(同26.3%)となっています。
東京都には一般診療所が計12,542、病院が626存在しています(2022年11月現在、地域医療情報システムより)。病院で最も病床数が多いのは東京大学医学部附属病院で、総数1,226床。次いで、東京女子医科大学病院(1,193床)、杏林大学医学部付属病院(1,153床)と続きます。
病床数が最も多い東大病院は医療機関向けに、新型コロナウイルス感染症の重症度をAIによって予測するシステムを開発したことを発表しました。本システム、なんと無償提供。「効率的に限られた医療資源を有効活用することに貢献します」とは、東大病院のHPに記された文言です。
なお医師数が最も多いのは「新宿区」で5,033人です。次いで「文京区」が4,913人、「港区」が3,263人となっています。
■「医師の数」男女・年齢別に見ると
ちなみに東京都の医師数を性別及び年齢別に見ると、男性は33,147人、女性は14,925人となっており、医師全体に占める女性の割合は31.0%となっています。年齢別に見ると、「30~39歳」が11,960人と最も多く、次いで「40~49歳」が10,858人、「50~59歳」が9,421人となっています。
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