絶対に正しい経済の専門家の意見は存在しない!?
じてこ先生SASA「僕はそう思っています。国民の購買行動も時代とともに変わるので、経済のいろんな学説や政策も、なかなか思った通りの結果にはならないんじゃないでしょうか。
商品をつくったら売れるという時代ではなくなり、もはや大体の需要が満たされているので、欲しいものもそんなにないという人も増えていますよね。
時代時代のそうしたいろいろな変化が原因で、これまではよいとされていた経済政策も、うまく機能していないんじゃないかな〜と。
日本の経済の低迷についても、必ずしも消費税が原因ではないんじゃないか、というのが僕の肌感覚というか仮説です。」
質問者「過去の成功パターンや、他国での成功パターンを現在の日本で試しても、成功するかどうかはわからない、成功しているかどうかもなかなかハッキリしない、ということですか。」
じてこ先生SASA「そうなんですよ。実際にやってみないと正解がわからないことばかりで、実際にやってみても、これで完璧! という答えはなかなか出てこない。だからこそ、いろいろなインフルンサーがいろいろなポジショントークができる、という側面もあるんじゃないでしょうか?
政治家や経済の専門家の提言も、あくまで1つの仮説であり、絶対にこれで正しい! というものは経済の分野にはあんまりないように感じます。」
質問者「どうにもすっきりしませんねぇ。」
大きな話より身近なノウハウに意識を向けよう
じてこ先生SASA「まぁ、そんな状況なんで、消費税は! とかの大きな話は、話半分に聞いておけばいいんだと思いますよ。もちろん選挙のときにはある程度考えて、自分はこっちかな〜って人に投票するのは大事なことなんですけど、それ以外のときは、あまりこだわっても意味がないです。
僕たち庶民は、今あるルールのうちでいかにオトクに暮らすか、たとえば税金を1円でも少なく支払って、どうやって手残りを増やすか、みたいな具体的な方法について考えるほうが健全ですし、実際に役に立つ知識になるんじゃないかと思っています。」
質問者「お金、大事ですからね。」
じてこ先生SASA「はい。ただし、節税で税金が安くなっても、一方でみなさんの大事な時間が失われたり、心の豊かさが失われたりする方法では、トータルの幸福度は上がりませんからバランスが大事です。
ルールとの付き合い方、今ある仕組みの中でどうすればオトクに、損をせず、かつ楽しく暮らせるか。消費税が必要かどうかみたいな大きな議論よりは、最初はそういう身近なノウハウのほうに意識を向けることを僕はお勧めしています。
そして、そういう身近なお金の知識が身につけば、だんだんと消費税が必要かどうかみたいな大きな経済の話もできるようになっていきます。自分なりの考えがだんだんと確立されていくイメージです。」
質問者「わかりました。消費税がどうなるかを考える前に、まずは身の丈に合ったお金の知識を身につけることにします。」
じてこ先生SASA「(僕、経済の専門家じゃないんだけど、とりあえずは納得してもらえたみたいでよかったわぁ……)」
まとめ
・消費税にかかわる財政や経済の問題は、じてこ先生SASAを含め、庶民の手に負えるレベルではないから結論はわからない。
・経済には答えがないことが多いので、実は政治家や経済の専門家でも事前に正しい方策がわかっているわけではなく、試行錯誤をしているのが実態。
・庶民はそうした大きな議論より、自分の身の回りの幸せのためにまず時間を使おう。税金や生活に関するお金の知識を身につけることが先決で、それができれば、大きな議論にもだんだん自分の意見を持てるようになる。