お金が貯まる習慣を取り入れるべき
14位は「お金が貯まる人に共通する『ある習慣』」です。
「お金の使い方」「住む場所や暮らし方へのこだわり」など、多くのマネー本が「お金が貯まる習慣」に触れていました。
(1)お金の使い方のルールを決める
「お金が貯まる習慣」のひとつが「お金の使い方」です。マネー本の著者の多くは、自分なりにお金の使い方のルールを決めています。使い方を決めているのは、使い過ぎを防ぐためです。
ビジョンとお金の両立を実現させる専門家、和仁達也さんは、使い方の優先順位を決めておくことの大切さを訴えています。
「お金の使い方については、『何は買って、何は買わないか』と優先順位を決めておけば、雑誌広告やCMなどの周りの誘惑に安易に引きずられなくなります」(『世界一受けたいお金の授業』/三笠書房)
(2)寄付をする
お金が貯まる人の習慣として、複数の著者が指摘していたのは「寄付をすること」です。
元国税専門官でフリーライターの小林義崇さんは、著書『元国税専門官がこっそり教える あなたの隣の億万長者』(ダイヤモンド社)の中で、次のように記しています。
「日本の富裕層にも寄付をする傾向は見られます。私も相続税調査で、多額の財産を寄付する富裕層を何度か目にしたことがありました」
お金が貯まる人たちが寄付をするのは、「人とのつながりを大事にするため」「貢献することでしか得られない喜びがあるため」「節税のため」などが理由です。
(3)住まいは常に整理整頓を
マネー本の著者たちは、「『住まい』にこだわることの大切さ」を説いています。
アメリカの著作家ジョージ・S・クレイソンさん原作の『漫画バビロン大富豪の教え』(文響社)では、黄金(お金)を増やす7つの道具のひとつとして、「より良きところに住め」を挙げています。
「家というのはただ住むだけのものではない 『庭で遊ぶ子供達』『妻が育てたイチジクやブドウ』『仕事場までの距離』 住居は幸せな生活と密接に関わっており、そしてその幸せは貯金を増やすモチベーションとなる」
住まいのこだわりのポイントとして具体的に挙げられていたのは次の2つです。
1:住空間の整理整頓を心掛ける
『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』(黒田尚子/日本経済新聞出版)では、「部屋を片付けると、貯金体質になる」理由として、下記を挙げています。
片付ける
↓
モノとお金が見える化される
↓
スッキリ空間の心地よさに目覚める
↓
わが家のモノの適正量がわかる
↓
「本当に必要なモノ」と「好きなモノ」がわかる
↓
お金遣いにムダがなくなり、家計にゆとりが出る
↓
お金が貯まり始める
2:職住近接にする
「時は金なり」であり、お金と時間の関係を意識するべき、と主張するのは、経済評論家の山崎元さんの著書『お金に強くなる!ハンディ版』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)です。
なかでも、「職住近接のメリットは大きい」「通勤時間カットでできた時間をお金や自由に交換できる」といい、具体的に以下の5つのメリットを挙げています。
・残業にあてて仕事の量をこなす。
・英気を養い、翌日のパフォーマンスにつなげる。
・通勤の疲れが少ないので仕事のクオリティが上がる。
・人脈形成にあてて仕事の幅を広げる。
・仕事の知識や教養など勉強の時間にあてる。
(4)働き過ぎない
人気の投資系YouTuber 高橋ダンさんは、お金持ちになるには、時間を効率的に使うことが大切で、そのためには「働き過ぎ」を避けるべきと主張します。
「世界で成功している多くの人は『ワークライフバランス』を重視しています。(略)成功した人たちが週末にしていることとして、以下が挙げられています。・本を読む・家族と一緒に過ごす・フィットネスをする・よく食べてよく眠る」(『世界のお金持ちが実践するお金の増やし方』/かんき出版)