テクニカル分析で売買のタイミングを指示できる
本来は毎日株価をチェックしてほしいのですが、もし毎日株価をチェックできないにもかかわらず、株式投資がしたいと考えているのであれば、そういう人ほど、テクニカル分析を活用する必要があるでしょう。
なぜなら、テクニカル分析はもちろん万能ツールではありませんが、いざというときの判断材料になってくれるからです。
たとえば、株価が値上がりしている途中、急に海外に出張に行かなければならなくなり、株価をチェックできなくなってしまったとき、トレンド分析を使って、あらかじめトレンドが転換しそうなところでいったん利益を確保するといった注文を出すことが可能になります。
コンピュータに株価を見張らせておく
また、株価が上がり出したら買いたいと考えているが、飛行機や電車に乗って移動しなければならなくなってチャンスを逃しそうなとき、さらには、保有している株に含み損が発生し、売るかどうか迷っているときに急に大事な仕事が入ってしまい株価をチェックできなくなったようなときにも、役立ちます。
特に、老後の資金のために株で運用を行っているときに本人が病気になってしまったり、家族や両親の介護といった問題が浮上してしまったりしたときなど、ファンダメンタル分析は売買タイミングを教えてくれませんが、トレンド分析は、持っていた方がよいのか、持たない方がよいのかを教えてくれます。さらに、売買タイミング分析は、今買いなのか、売りなのかを教えてくれます。
フォーメーション分析は株価の天井や底値を教えてくれるため、忙しい人ほど、これらの分析を活用して売買注文をセットしておき、ポイントとなる価格をコンピュータに見張らせておくのです。
そしてそのポイントとなる価格になったら、自動的に買い注文や売り注文が流れるようにしておき、利益確保や損失確定の売りのほか、買いのチャンスを逃さないようにします。
ここで紹介した注文方法は逆指値注文といって、ネット証券などで普通に用意されているものですから、口座を作ると利用できます。また、トレーリングストップといった注文方法もありますので、活用できるようになるといざというときの助けになります。