(※画像はイメージです/PIXTA)

憧れを抱く人も多い「地方移住」。しかし、地方で実際に暮らしてみると、理想と現実とのギャップに苦しむ人も少なくはないと、地方移住や2拠点・多拠点生活に関する情報発信メディアを運営する合同会社Stone intechの中嶋遼太代表はいいます。そこで本記事では、そんな失敗に陥らないために、あらかじめ知っておくべき地方移住のデメリットを紹介していきます。

教育・医療・人間関係等のデメリット

⑤子どもへの教育の選択肢が少ない

(※画像はイメージです/PIXTA)
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地方では学校などの教育施設が少なく、特に子どもの進学先については、移住前に必ず調べておく必要があります。進学校以外にも特色ある教育をしている学校など、選択肢が豊富な都市部と比較すると、地方は多様性に欠けるでしょう。

 

また、子どもの習い事やレベルの高い塾なども、都市部に比べて選択肢がぐっと少なくなるので注意が必要です。

 

⑥医療機関が少ない、限られる

都市部のようなあらゆる診療内科が揃っている総合病院などは地方の田舎にはないケースが多いでしょう。一般的な病気やケガはもちろん地方でも診療は可能ですが、高度な医療技術や緊急医療体制、多くの入院用ベッドが備わった病院は人口の多い地域にあります。

 

自身だけでなく子供やパートナーが、事故や病気、ケガ等に見舞われた際に備えてその点もしっかり考慮して移住先を選びましょう。

 

⑦飲食店、娯楽施設が少ない

飲食店、娯楽施設だけでなく、スーパーや大型の商業施設などが少ない、あるいは全く無い町もあります。都市部で行きつけだったチェーン店のカフェや飲食店、映画館なども無いと、移住した直後は不便さを強く感じるでしょう。

 

⑧地方ならではの人付き合いがある、コミュニティが狭い

(※画像はイメージです/PIXTA)
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地方にはコミュニティが狭い地域も存在します。人口が数百人しかいない土地では、ほぼ全員顔見知り状態となるでしょう。毎日行くスーパーで見かけるご近所の方や、定期的な集まりへ参加を依頼されたり、噂話が瞬く間に広まったり、プライベートが都市部より保たれていないと感じるかもしれません。

 

とある移住後の体験談動画で、限界集落へ移住した男性は、「都市部のような付かず離れずの関係は許されなかった。郷に入るか、出るかの二者択一だった」と話されています。

 

⑨光熱費やガソリン代が都市部より高い

特に、ガス代が地方によっては大きな差があります。理由は、インフラ面で都市ガスが普及しておらずプロパンガスを利用するケースが多い地域があるから。また、雪国で都市ガスが普及していない場合は、倍以上の費用がガス代だけでかかってくることもあります。地域選び・物件選びの際は特に注意が必要です。

 

⑩自然災害に注意が必要

移住先によっては自然災害の影響を受けやすいので注意しましょう。海の近くでは強風や塩害、山の近くでは土砂崩れ、寒い地域では雪害など、移住先でどのような自然災害が起こる可能性があるのか、事前にチェックしておきます。

 

例えば、離島などでは交通手段がフェリーか飛行機に限られており、「天候が悪ければ島から出られない!」なんてこともよくあるので気を付ける必要があります。自治体ではハザードマップなどが準備されていますので、移住先を決める前に必ずチェックしましょう。

移住の失敗は「目的意識」で対策を

移住する目的を定める

(※画像はイメージです/PIXTA)
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そもそも移住したいと思った理由は何だったのでしょうか。それをしっかり明確にする必要があります。

 

・趣味に没頭できる環境に身を置きたい

・子どもを自然の中でのびのびと育てたい

・親の実家に住んで一緒に生活したい

 

人それぞれに事情があるはずです。納得いくまで考え抜いてください。移住の軸が固まったら、次に「移住しなければできないことか」を検討しましょう。わざわざ引っ越さなくても、二拠点生活や週末移住で事足りるかもしれません。

 

 

合同会社Stone intech

中嶋遼太

 

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