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国語・社会の勉強は、「英数理の実力がついた上で」行うべし
国公立医学部の場合は、英語・数学・理科に加え、共通テストの国語・社会も必須科目です。
国語・社会を勉強する時の落とし穴は、「英数理の実力が不十分な状態で、国語・社会に勉強時間を使いすぎる」という戦略です。
私立医学部はもちろんのこと、国公立医学部においても、最も合否に影響するのは英語・数学・理科の実力です。
英数理の実力が不足していると、共通テスト・学科試験の両方に対応できず、合格可能性は大きく下がります。一方、英数理の実力がしっかりついていれば、国語・社会で多少失敗したとしても、二次試験でカバーすることが可能です。
国公立医学部合格者の得点を分析すると、「国語・社会の点数はあまり良くないが、英数理で得点できたため合格できた」という例は数多く存在します。
一方で、「国語・社会の点数は良いが、英数理の実力が不十分」という状態で合格した人は、現時点ではひとりもいません。
国語・社会の勉強は、英数理の実力がついた上で行うのがよいと言えるでしょう。
おすすめしている科目別の優先順位はこの通りです。
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①英数理の実力をつけた後、
②古文漢文と社会の知識を詰め、
③余裕があれば現代文の対策をする
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英数理の実力がついたら、暗記が得点に繋がりやすい科目である古文漢文・社会の勉強を始めましょう。
現代文は勉強量が得点に比例しづらいことから、時間をかけて勉強するのは推奨できません。他科目に余裕がある人以外は、最低限の対策で済ませることがおすすめです。
「最短で合格点を目指せる社会科目」はこれ
社会科目を選ぶ際には、できる限り効率よく合格点を目指せる科目がおすすめです。
先ほど書いた通り、社会単体で高得点を取るよりも、英数理の実力を向上する方が優先順位が高いためです。
どの社会科目を選択できるかは、大学によって異なっています。
半数以上の国公立医学部では、社会は「日本史」「世界史」「地理」「倫理政経」のいずれか1科目を選択する形式です。この中では、「倫理政経」が最も短期間で合格点を取ることができる科目です。
それ以外の選択肢として、「倫理のみ」「政経のみ」「現代社会」のいずれか1科目だけで受験可能な大学もあります。これらの科目は、他の社会科目に比べて勉強量が1/3から1/4で済むため、明らかに有利だと言えます。
これから社会科目を選択する場合は、まずは「倫理のみ」「政経のみ」「現代社会」から検討するのがおすすめです。
もちろん、今の時点で社会の点数に困っていない場合は問題ないので、選択科目を変更する必要はありません。
【執筆】綿谷 もも
医学部医学科卒。数学が大の苦手で、高3の冬に受けた模試では偏差値39を取ってしまうほど。エースアカデミーで1年間浪人し、センター試験本番で90%以上を達成、関東の難関国立医学部、難関私立医学部に合格。
医学部入学後はエースアカデミーの医学生講師として6年間受験生を指導し300人以上の医学部合格に貢献。その経験をもとに、医学部在学中に書籍『医学部受験バイブル 現役医大生からの贈り物』を執筆、出版。将来の夢は小児科医。アイドルと猫が好き。
【監修】高梨 裕介
医学部予備校エースアカデミー 塾長、医師
医師/大阪医科大学卒、初期研修修了後に創業。
中学受験経験(灘、東大寺、洛南、洛星中学に合格)。
自身の医学部受験の反省を活かし、350名以上の医学部合格者を指導。医学部合格のためのよりよい指導をより安く提供することを理念としてエースアカデミーを設立。
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