抱っこをすると反り返り、お布団に置くとまた反り返る…赤ちゃんが頻繁に反り返ると、もしかして発達障害ではないかしらと心配するお母さんお父さんも多いようです。そこで、赤ちゃんの反り返りの原因や対処法について、小児のリハビリに長年取り組んでこられた理学療法士のまつおさんにお話をうかがいました。
発達障害かも⁉「反り返り」が強い赤ちゃん、原因と対処法【小児理学療法士が解説】 ※画像はイメージです/PIXTA

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赤ちゃんの反り返りとは?反り返りが起きる時期はいつ?

「反り返り」とは、赤ちゃんが体を反らす行為のことを指します。赤ちゃんが反り返りをするのはいつごろからなのでしょうか。

 

お母さんのお腹の中にいるとき、赤ちゃんは丸まった姿勢をしています。人の発達過程では、まず体を曲げる筋肉が育つのです。ところが、赤ちゃんが生まれて、お母さんのお腹の外の広い世界へ出ると、もう体を曲げておく必要はありません。むしろ重力もあるため、赤ちゃんは丸まった姿勢をしないようになります。そうすると、今度は体を伸ばす筋肉が発達してきます。これがだいたい生後3ヶ月〜5ヶ月くらいで、この頃に反り返りをするようになります。さらに発育が進んでずり這いができるようになると、反り返りは少なくなってくるといわれています。

 

赤ちゃんが反り返る3つの原因

赤ちゃんが反り返る原因は、大きく3つあります。

 

反り返りの原因①:感情表現

体を伸ばす筋肉が発達してくるので、赤ちゃんが嫌がったり興奮したりしたときにその筋肉が収縮し、その結果反り返りが起こります。

 

反り返りの原因②:背中の筋肉の緊張が強い

本来、赤ちゃんは丸まった姿勢でいることが好ましいのですが、現在の日本の育児では丸まった姿勢が作られていない傾向にあります。たとえば、平らなところで寝かせたり、体を伸ばした状態で抱っこしたりしていると、背中の筋肉の緊張が強くなってしまい、その結果、何か刺激があると反り返りが起こります。

 

赤ちゃんにとって好ましい抱き方は、基本的に体を丸めた横抱きですが、抱っこ紐の普及で首が据わる前から縦抱きしてしまうことが多くなっているのも、反り返りの一因であると考えられます。

 

反り返りの原因③:背中の感覚過敏

布団に寝かせると泣いてしまう「背中スイッチ」のように、背中の感覚が過敏な赤ちゃんは反り返りやすいと言われています。

 

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