姉一家はモンベル、妹一家は中古服…高収入の姉とは“ギアが違う”
3歳年上の姉は、新卒採用で就職した広告代理店で働いています。義理の兄はマーケティング関係の仕事をしていて、夫婦で正社員、高収入のようです。姉夫婦を見ていると、なんだかうちとは“ギア”が1つ上の暮らしぶりだと痛感します。
私も姉もアウトドア派で、小さい頃からキャンプ好きなんです。お互いの子どもを連れて一緒にキャンプに出かけるのですが、うちと姉家族はまるで違うんです。うちは原始的な時間を求めて、火起こしひとつとっても、自然の木や竹にドリルで穴を開けて、汚いかっこうで試行錯誤するのが楽しいんです。
姉の家族は当然「モンベル」とかのブランドもののウェアで決めてくる。モンベル、高いですよ。ダウンジャケットが2万~3万円もするんですから。汚せないですよ。姉の家は、テントもテーブルも高級志向。なんか、優雅なアウトドアなんです。家においている椅子だって、うちは「オリンピック」に行って買うけど、姉は家族4人、子どもの分までブランドものの椅子で揃えるくらいで。
実家に集まって皆で食事をしようというときも、うちは「オーケー」で安いピザを買っていくけど、姉は「ウーバーイーツ」で高そうなものを平気で注文します。
会がお開きになって帰る時、姉の家族はタクシーを呼ぶんです。うちは、当たり前のようにバスで帰る。姉のような感じが、不自由のない暮らしができる「中流家庭」というものなのでしょうか。いったい姉はいくら稼いでいるのか。知りたいところですが、聞いたことがないです。姉妹だけど、そこが、なかなか聞けないですね。
小林 美希
ジャーナリスト