建物は老朽化しても「土地」の値段は大きく動かない
東京圏でアパートを所有する旨味はまだあります。最終的な売却時です。
不動産価格というものは、建物が老朽化し値段がつかなくなっても、土地の価値はあまり変動がありません。地価公示を見ると、バブル前1985年の全国平均価格は、1㎡当たり11万8721円でした。それがバブル絶頂期の1990年に1㎡当たり50万3044円まで上昇しますが、2002年には1㎡当たり12万4977円まで下がり、それ以降2013年は10万9454円とほとんど変化していません。
つまりバブルなど異常な時期を除き、高度成長を終えた日本の地価は、ある程度一定なのです。
確かに東京圏の土地は地方に比べ高額です。しかし、高く買っても高く売れる。売却時にローンを完済していれば、数千万円から1億円近い現金が手元に残ることになるのです。
また、今後は人口がより都心に集中します。地方との価格差は、より顕著になるでしょう。アパート経営は立地ビジネス。「高額な東京圏の土地はリスク大」ではなく、「低額な地方の土地こそリスク大」なのです。
格安な土地情報が「表」に出てくることはない
これからアパート経営をはじめるなら、場所は東京圏です。しかし、東京圏の土地は誰だってほしい。どこも高くて当たり前です。問題はどうやって格安な土地を手に入れるか、です。
ところが不動産の売買は、素人にとってはブラックボックスといえます。一生のうちに何度も経験することではないので、希望の土地の見つけ方はもちろん、それを格安で手に入れる方法なんてチンプンカンプンという人がほとんどでしょう。
土地情報を得る方法として、もっとも一般的なのはインターネットです。現在は、不動産ポータルサイトで検索すればたくさんの土地情報が見つかります。しかしあえて断言しますが、格安な土地情報はインターネットなどで表に出てくることはほとんどありません。ここはプロである不動産会社に頼むしかないのです。
では、次回からはその理由も含め東京圏の中でも、より費用対効果の高い土地を手に入れる方法を解説していきましょう。