「コレステロール=悪」じゃない!トレーニーに欠かせない栄養素…ではなぜ、有害視されるのか?【ボディビルダー兼教授が解説】

「コレステロール=悪」じゃない!トレーニーに欠かせない栄養素…ではなぜ、有害視されるのか?【ボディビルダー兼教授が解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

生きるうえで「食事」は必要不可欠。摂取した栄養素は長い道のりを経て、身体のために機能します。本連載では、ボディビル世界大会で3位に入賞した経験もあり、日本体育大学体育学部の教授を務める岡田隆氏の著書『世界一細かすぎる筋トレ栄養事典』から、「食事×筋トレ」を主軸とした「理想のカラダづくり」について解説します。

コレステロール

体内に存在する脂質「コレステロール」は、70~80%が体内で合成され、残りの20~30%は食事から小腸で吸収される。

 

細胞膜の構成成分であり、性ホルモンや副腎皮質ホルモンなどのステロイドホルモン、ビタミンDの材料にもなっており、肝臓においては胆汁酸に変換される。

 

量は体内で調整されるため、摂取の目標値を設定するのは困難だが、バランスが崩れると脂質異常症につながるため要注意。動脈硬化の原因にもなる。

 

[図表3]細胞膜を構成する「コレステロール」

 

なぜコレステロールは有害視されるのか

体内で重要な働きを担っているコレステロールには「悪玉(LDL)」と「善玉(HDL)」がある。2つのバランスが崩れると血中コレステロールが過剰になり、脂質異常症を引き起こす。

 

[図表4]コレステロールを含む主な食材と摂取目安

 

■バズーカメモ

コレステロールは、ステロイドホルモンの1つ、筋肥大と密に関わる「テストステロン」の原料である。トレーニーに欠かせない栄養素なので、卵などの食材から摂取しよう。テストステロンの分泌は、睡眠や運動の不足、ストレスによって阻害されるため、生活リズムにも気をつけたい。

 

 

岡田 隆

日本体育大学体育学部

教授・ボディビルダー

 

世界一細かすぎる筋トレ栄養事典

世界一細かすぎる筋トレ栄養事典

岡田 隆

小学館

食事×筋トレで理想のカラダをつくれる本! 世界大会にて3位となるまでの体験、そして研究者としての知見から得た「生きていくうえで必須の行為『食事』を、いかにボディメイクに生かすか」がテーマの一冊。 本書には、あな…

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