6才なら1日270グラム…栄養士が推薦する「子どもに食べさせたい野菜」10選
子どもの偏食とその原因
食べられるものがたくさんあるけれど、その中で嫌いなものがあるのが「好き嫌い」です。それに対して「偏食」は、食べられるものが限られていて、数えるほどしかない状態をいいます。子どもの偏食の原因は大きく4つあります。
子どもの偏食の原因①:口腔機能の問題
食べ物をうまく噛んだり飲み込んだりすることに課題があって、食べられるものが限られてしまう場合です。
子どもの偏食の原因②:感覚の特性
温度や味の濃さ、歯ざわりなどに敏感で、感覚的においしいと思える範囲が極端に狭い場合です。
子どもの偏食の原因③:小食である
代謝の違いで必要なカロリーが少なく小食な子どもの場合、好きな食べ物だけで必要カロリーが満たされてしまい、偏食になることがあります。
子どもの偏食の原因④:心理的な原因
感覚が敏感なだけでなく、精神的にもデリケートな子どもの場合、心理的な原因で食事が喉を通らなくなったり食欲がなくなったりして、その結果苦手な食べ物に挑戦する意欲が下がり、偏食になることがあります。子どもの偏食の原因は、この4つのどれかにそのまま当てはまるとは限らず、①から④の原因が重複していることもあります。原因が何かを知ることが、偏食の改善へとつながります。
偏食が子どもの生活に影響すること
子どもが偏食だというと、栄養面での影響が気になられるかもしれませんが、栄養の摂取はいろいろな方法でカバーすることができます。たとえば、野菜が嫌いで便秘気味なのであれば、食物繊維が豊富な寒天をご飯に混ぜて炊けば解決できます。また、鉄分が不足気味であれば、お米にアマランサスという雑穀を混ぜたり、なべでの調理に鉄卵を入れたりすることで補えます。
それよりも懸念されるのは、子どもが食べられないことで、食卓の雰囲気が悪くなってしまうことです。親子の食卓はコミュニケーションを学ぶ場であり、味覚以外にも美味しいにおいをかいだり盛り付けを見て楽しんだりと五感をフル活用できる場でもあります。楽しい食卓になるように、偏食の改善を目指していただければと思います。