高校時代「学年400人中1位」キープ→名大法学部に現役合格…登録者数55万人超・勉強系YouTuber。世界史は〈この方法〉で常に90点以上

高校時代「学年400人中1位」キープ→名大法学部に現役合格…登録者数55万人超・勉強系YouTuber。世界史は〈この方法〉で常に90点以上
(※画像/pikeチャンネル著『pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』〔KADOKAWA〕より)

高校時代、サッカー部の部長を務めながら「学年400人中1位」を取り続けたpikeチャンネル氏。ただし、入学当初のテストでは平凡な成績しか取れず、苦手科目はほぼ赤点だったといいます。限られた学生生活の中で、どうすれば効率よく勉強できるか。試行錯誤の結果たどりついた方法とは? pikeチャンネル氏の著書『pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』(KADOKAWA)より一部を抜粋し、「社会(世界史)」の勉強法を紹介します。

社会はどの科目も「覚えているかどうか」が勝負

社会といっても、その内容は「日本史・世界史・地理・倫理政経(公民)」とさまざまな種類に分かれます。しかし、その出題パターン(テストで問われる内容)はどれも結局、次の3つに共通しています。

 

●重要語句(人物・出来事・場所・年号などの語句を答える問題)

●記述問題(なぜ、どうして〜?など質問に文章で答える問題)

●正誤問題(記号問題・並べ替え問題)

 

社会は「暗記科目」と呼ばれるくらい、「覚えているか覚えていないか」で点数が左右される科目です。すなわち「知っているか知っていないかの世界」です。

 

先生(出題者)は教科書やワークに書いてあることしか問題にすることができないというのが原則ですから、そう考えると、ワークを解いて覚えれば満点を取ることも簡単ですし、やればやるだけ点数も上がるということが保証される最高の教科だといえます。

 

僕は「世界史」選択でしたので、ここでは世界史の勉強法に限って説明させていただきます。一方で、世界史はどんなテストや模試でも90点を下回ったことがなく、日本史やその他の科目にも共通して大切といえる勉強法がありますので、ぜひご活用いただければ嬉しいです。

世界史は、アニメのように「物語を楽しむ」感覚で覚える

はじめに、「世界史=勉強」だという意識を持たれがちですが、僕はアニメや絵本と同じようなもの、つまり、世界史=ひとつの「物語」や「ストーリー」として考えるようにしていました。これはどういうことかといいますと、結局アニメや絵本も世界史も、

 

●誰が(登場人物)

●いつ(時代)

●どこで(場所)

●何を(出来事)

●どうして(理由)

●どのように行ったのか(内容)

 

が共通のポイントとなっており、これが一つの物語を構成しているということです。

 

きっと皆さんは、自分が大好きなアニメや絵本・映画を一度観てしまえば、何も見直さなくても、そのあらすじや話の流れを簡単に説明できてしまうと思います。それと全く同じで、「世界史」という物語を「楽しむ」感覚で覚えると定着しやすいです。

 

この感覚を意識した上で、勉強の流れは次の3つのステップです。

 

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(1)あらすじを学ぶ

(2)ワークの問題を解く

(3)ノートまとめ(情報の一元化)をする

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(1)あらすじを学ぼう

まずは、学校の授業で習った大まかなあらすじを勉強してください。繰り返しになりますが、ポイントは「誰が(登場人物)、いつ(時代)、どこで(場所)、何を(出来事)、どうして(理由)、どのように行ったのか(内容)」の6つです。

 

しかし、先生のあらすじの説明が下手だったり、授業中に寝てしまって内容を聞き逃したりすると、そのあらすじの流れに対する理解ができなくなってしまいます。

 

そんな時にはYouTubeで解説動画を探すのもありでしょう。僕は「映像授業Try IT(トライイット)」をよく見ていました。自分の好きなときに好きな範囲で、完全無料の映像授業を見られるのでおすすめです。

 

また、アニメや絵本では映像やイラストがあるから分かりやすいのですが、世界史の授業ではそこが足りません。ですから、資料集の写真やイラストを見て、具体的なあらすじ・ストーリーを意識して思い浮かべるようにしてください。これはなかなか難しいですが、逆に「あらすじ・ストーリーが頭に浮かびやすい教材」が自分に合った参考書選びの基準になります。

(2)ワークの問題を解こう

他の教科同様に、ワークの問題を解きます。結局は問題を解けないと点数は取れませんから、先ほど挙げた「6つのポイント」がどのような形で問題になるのかを確認しましょう。

 

また、ここでもワークの解き方は同じで、「一度解いてみる→解けなかった問題にチェックする→暗記する」の流れで取り組みましょう。

(3)ノートまとめ(情報の一元化)をしよう

もちろん授業の板書をそのままノートに書き写せば良いのですが、僕の場合、別の社会科の先生が配布していた穴埋めプリントがあまりにも分かりやすかったため、受験の全範囲分くださいとお願いして、使用させてもらいました。このプリントをベースに、自分なりの色分けをして徹底的に覚えました(図表1・2)。

 

出所:pikeチャンネル著『pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』(KADOKAWA)
[図表1]筆者が実際に使用していた社会のプリント① 出所:pikeチャンネル著『pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』(KADOKAWA)

 

出所:pikeチャンネル著『pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』(KADOKAWA)
[図表2]筆者が実際に使用していた社会のプリント② 出所:pikeチャンネル著『pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』(KADOKAWA)

 

あまりにも色々と書きすぎてあるように見えますが、自分の中のルール(国ごとのイメージに基づく色分けなど)があったので何も困ることはなく、むしろ自分だけの最強の勉強ツールになっていました。そういった意味では、教科書よりも「プリント・資料集・ワーク・YouTube動画」の4つの教材で学習を回していました。

 

また、この紙を動画に載せると、「何かがぎっしり書いてある」「効率が悪い」と指摘されることがあります。つまり「もっと時間と労力をかけずにできるでしょ」という内容のご指摘です。その通りです。

 

勘違いしてほしくないのは、この勉強法を皆さんに押し付けているわけではないということです。勉強に王道はなく、色々な方法を自分の目で見て知り、模索しながら、自分に合った方法を見つけていただきたいのです。

 

より良い勉強法を見つけるための一つの出合いとしてこの方法を知り、何か新しい方法を始めるきっかけやヒントを拾ってもらえたら嬉しいなと思います。

 

ちなみに、僕がこれまで説明したような物語形式で楽しく覚えられる参考書がすでに発売されています。『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(SBクリエイティブ)は最高におすすめです。あらすじ・ストーリーがうまく思い浮かばず悩んでいる人はぜひ書店で本を手に取ってみてください。

おすすめの参考書(世界史)

●『一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書』(SBクリエイティブ)

※「日本史」もシリーズで出ています

 

●YouTubeチャンネル「映像授業Try IT(トライイット)」

 

●『世界史B一問一答』(ナガセ)

 

●学校で配布される資料集

 

 

 

pikeチャンネル

名古屋大学法学部卒業。「Study with me」やきれいなノートの取り方といった勉強系コンテンツのほか、白を基調としたシンプルで洗練された暮らしぶりをYouTubeで配信し、若い世代を中心に支持される。自身のブランド「White Studio」では使い勝手にこだわったペンケースやノートセットを制作するなど、文具開発も手掛ける。YouTube登録者数は約55.3万人(2023年5月時点)。

※本連載は、pikeチャンネルの著書『pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法』(KADOKAWA)より一部を抜粋・再編集したものです。

pike式 シンプルな習慣で頭と心が「整う」勉強法

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【読めばすぐに勉強したくなる!一生役立つ「暮らしと勉強の教科書」】 定期テスト、受験勉強、資格試験…中高生~社会人まで、49万人以上の「勉強のやる気」を引き出したライフ×勉強系YouTuber、「pikeチャンネル」による初…

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