前回は、不動産ファンド投資のリスクのうち、税務・会計・法律に起因するリスクについて説明しました。今回は、不動産ファンドを選ぶ際に確認すべき「リスクへの対策」について見ていきます。

「土壌汚染のリスク」は十分に回避可能

ここまで見てきたリスクの中には、避けることが難しいものもあれば、避けようと思えば避けられるものもあります。

 

たとえば、法律に起因するリスクは避けることが難しいので、全ての不動産ファンドが等しくそれによってもたらされる不利益を甘受するほかありません。

 

一方、物件としてのリスクは避けようと思えば、十分に避けることが可能です。

 

土壌汚染のリスクにしても、地歴をきちんと調べて、もし過去にメッキ工場が建っていたのであれば買わないようにすればよいだけです。

旧耐震基準の物件が多いファンドは避けたほうが無難

また、自然災害に起因するリスクにしても、先に述べたように旧耐震基準の建築物を選ばないようにすれば、回避することもしくは軽減することができるでしょう。

 

そして、このように避けられるリスクをしっかりと避けていれば、リスクが顕在化してファンドの収益に悪影響が及ぶのを防止することができます。

 

したがって、不動産ファンドを選ぶ際には、避けられるリスクに対して十分な対策を行っているのか、それともリスクに対して全く無頓着なのかを判断基準の1つとするとよいでしょう。

 

たとえば、旧耐震基準の物件が多いファンドなどは、投資の選択肢から除外するのが無難といえるかもしれません。

本連載は、2016年3月28日刊行の書籍『ローリスクで年利7% 1万円から始める不動産ファンド投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本書に記載された情報に関しては万全を期していますが、内容を保証するものではありません。また、本書の内容は著者の個人的な見解を解説したものであり、著者が所属する機関、組織、グループ等の意見を反映したものではありません。本書の情報を利用した結果による損害、損失についても、出版社、著者並びに本書制作関係者は一切の責任を負いません。投資のご判断はご自身の責任でお願いいたします。

ローリスクで年利7% 1万円から始める不動産ファンド投資

ローリスクで年利7% 1万円から始める不動産ファンド投資

小山 努

幻冬舎メディアコンサルティング

投資で資産を増やさなければ、将来の見通しが立たない――。 一般のサラリーマンの間でも、企業や社会保障に頼らずに資産をつくるしかないと、「貯蓄から投資へ」向かう傾向が強まっています。 本書では、理想先な投資先とし…

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