「土壌汚染のリスク」は十分に回避可能
ここまで見てきたリスクの中には、避けることが難しいものもあれば、避けようと思えば避けられるものもあります。
たとえば、法律に起因するリスクは避けることが難しいので、全ての不動産ファンドが等しくそれによってもたらされる不利益を甘受するほかありません。
一方、物件としてのリスクは避けようと思えば、十分に避けることが可能です。
土壌汚染のリスクにしても、地歴をきちんと調べて、もし過去にメッキ工場が建っていたのであれば買わないようにすればよいだけです。
旧耐震基準の物件が多いファンドは避けたほうが無難
また、自然災害に起因するリスクにしても、先に述べたように旧耐震基準の建築物を選ばないようにすれば、回避することもしくは軽減することができるでしょう。
そして、このように避けられるリスクをしっかりと避けていれば、リスクが顕在化してファンドの収益に悪影響が及ぶのを防止することができます。
したがって、不動産ファンドを選ぶ際には、避けられるリスクに対して十分な対策を行っているのか、それともリスクに対して全く無頓着なのかを判断基準の1つとするとよいでしょう。
たとえば、旧耐震基準の物件が多いファンドなどは、投資の選択肢から除外するのが無難といえるかもしれません。