赤ちゃんとのスキンシップを楽しみながら愛情を育むベビーマッサージ。やってみたいと思いながらも、どのように始めたらよいのかわからず、躊躇しているママ、パパもいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、ベビーマッサージのやり方や注意点などについて、「触育ベビーマッサージ」の代表を務める浜崎かなこさんにお話を伺いました。
「ベビーマッサージ」はいつから始める?専門家が教える効果と正しいやり方 ※画像はイメージです/PIXTA

ベビーマッサージの4つの準備

準備①:清潔なバスタオルやマット・布団を用意

裸で行う場合は、寝かせるための清潔なバスタオルを用意します。床とバスタオルのあいだにマットやベビー布団などを敷いてあげるとよいでしょう。

 

準備②:100%植物オイル・パッチテスト

直接肌をマッサージすると摩擦が起きてしまうので、ホホバオイルなど100%植物のオイルを使います。鉱物油(ミネラルオイル)は全身に使用する目的にはおすすめできません。初めて使うオイルは、24時間前に赤ちゃんのくるぶしや内ももに2センチくらい塗ってパッチテストをすると安心です。赤みや発疹が出たら洗い流してください。

 

準備③:室温・照明の調整

室温は大人が同じ状態で快適に過ごせる温度に設定します。照明を暗くする必要はありませんが、赤ちゃんが眩しくないよう気をつけてください。

 

準備④:ママパパの手を清潔&温める

マッサージをする人の手は清潔にし、温めておきます。オイルを馴染ませて温めるとよいでしょう。

 

ベビーマッサージの手順

手順①:リラックスして左右対称で座る

ママ・パパの気持ちが赤ちゃんに伝わるので、リラックスしてください。まだ骨盤が不安定な時期でもあるので、あぐらや足を広げた左右対称の座り方をしましょう。

 

手順②:声をかけて始める&初めては足から

赤ちゃんが驚かないように、「ベビーマッサージ始めるよ」などと声をかけて始めます。決まった手順はないので、触ってあげたいところを触ります。普段おむつ替えなどで足を触ることが多く、赤ちゃんも触られることに慣れているので初めての人は足から触ってあげるとよいでしょう。

 

手順③:リラックス→ゆっくり撫でる・楽しむ→リズミカル

触り方にも決まりはありませんが、圧をかけずに優しく手のひらを滑らせます。リラックスさせたいときには手のひら全体を密着させてゆっくりとなで、楽しみたいときは歌を歌うなどしてリズミカルになでてあげましょう。手のひらでなでたり指先でタッチしたり刺激に変化を与えることが、脳の発達につながります。全身どこをなでてもかまいませんが、顔をなでるときは驚かないようアイコンタクトを取りながらなでてあげましょう。

 

準備④:終わったらたくさん褒める&水分補給

マッサージが終わったら、上手にできたねとたくさん褒めてあげます。運動と同じくらい代謝が上がるので、水分補給をしてあげてください。

 

ベビーマッサージの注意点は?

圧をかけずに優しく行うことが大切です。押したり引っ張ったり、無理な方向に動かしたりしないよう気をつけてください。また、ママ、パパと触れ合う時間の楽しさを赤ちゃんが覚えてくれるよう、赤ちゃんのペースを大切にして、嫌がったら終わりにしましょう。

 

気負わずベビーマッサージを楽しんで

ベビーマッサージをやりたいと思っていても、本格的にオイルを使ってとなるとなかなか気が重いものです。そこで難しく考えずに、服を着たまま1回20秒や30秒で構わないので、日常生活の中に少しずつ取り入れてほしいと思います。ママ、パパにとっても、自分は子どもとの触れ合いを大切にしているという自信が生まれるので、イヤイヤ期などを迎えてもうまく対処できるようになりますよ。

 

【話を伺ったのは】

浜崎かなこ/触育ベビーマッサージ代表

臨床検査技師として小児科に勤務するも、長女が生後3か月のときにベビーマッサージと出会い、ベビーマッサージ教室開催へ向けて勉強し、起業。子どもとの時間を大切にしながら、ベビーマッサージのインストラクターとして活躍中。