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お小遣いはいつから?どのくらいもらっているの?
お小遣いは、子ども自身がお金を何に使いたいか考えるきっかけにもなりますし、いくつも買いたいものがある場合は、何から買っていくかといった計画を立てる力にもつながります。
いつから渡すかはご家庭によってさまざまですが、小学校入学を一つのタイミングと考える方も多いかもしれません。個人的にはお子さんの特性や興味の示し方で渡す時期を決めてもいいと思います。例えば幼少期から数字に興味を持ち出したら、勉強を兼ねて早めに渡し始めるという考え方もあります。
それでは子どもが実際にいくらぐらい小遣いをもらっているかを見てみましょう。
<お小遣いはいくらもらっている?>
月に1回もらっている子は、ときどきもらっている子よりも金額が大きく、多くが1ヶ月に500円もらっていることがわかります。もうひとつ、次のデータをご覧ください。
<どのくらいの頻度でお小遣いをもらっている?>
低学年の6割近くは小遣いをときどきしかもらっておらず、学年が上がるごとに月額制にシフトしていくことが多いようです。
お小遣いの渡し方別メリットと注意点
ここではお小遣いの渡し方を4つご紹介します。
(1)定額制
もらえる日が決まっているので、子ども自身がお金の使い方の計画を立てやすいのがメリットです。未就学児の場合は、カレンダーを見たり覚えたりする習慣がつくのも良い点かもしれません。注意点は、次のお小遣いをもらう前に使い切ってしまう可能性があること。この場合どのようにするか、あらかじめルールを決めておくといいと思います。
(2)欲しい時に都度払い
何が買いたくていくら欲しいのか、どうしてそれが必要なのかなど、親に対して要望を伝える練習になるのがメリットです。ただし子どもによっては際限なく欲しがることもあるので、その場合の取り決めをしておくといいですね。
(3)お駄賃制
お手伝いをしたらいくらか渡すお駄賃制は、仕事をするとお金がもらえるという社会の仕組みを学ぶ勉強にもなりますが、個人的にはあまりおすすめしていません。子どもも家族のメンバーですから、お手伝いをするのは当たり前という感覚でいた方がいいと思うからです。お駄賃制にする場合は、普段の家事のお手伝いではなく、例えばパパママが困っている時に助けてくれた、というようなちょっと特別なお仕事に対して支払う方がいいかもしれません。
(4)報酬制
習い事を頑張ったり、良い成績を取ったりしたら特別にご褒美として渡すという方法もあります。子どものやる気や頑張りを引き出すという良さもありますが、結果を出せばお金がもらえるという感覚を幼い頃から身につけてしまう点には注意が必要です。報酬制を取る場合は、成果に対してではなく、頑張ってきた過程や努力に対して渡すという形にしてみてはいかがでしょうか。