赤ちゃんとのスキンシップを楽しみながら愛情を育むベビーマッサージ。やってみたいと思いながらも、どのように始めたらよいのかわからず、躊躇しているママ、パパもいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、ベビーマッサージのやり方や注意点などについて、「触育ベビーマッサージ」の代表を務める浜崎かなこさんにお話を伺いました。
「ベビーマッサージ」はいつから始める?専門家が教える効果と正しいやり方 ※画像はイメージです/PIXTA

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そもそもベビーマッサージとは?

ベビーマッサージとは、ママやパパが手のひらで赤ちゃんの肌にやさしく触れて愛情を伝える、親子のコミュニケーションです。

 

赤ちゃんは成長段階によってできることとできないことがあります。赤ちゃんのありのままの姿を受け止め、ベビーマッサージで愛情を伝えることで、育児に対する不安が少しずつ和らぎ、自分自身の子育てを認められるようになります。

 

また、赤ちゃんとどういうふうに接すればいいのかわからないというパパにとっても、ベビーマッサージはコミュニケーションのきっかけになります。

 

赤ちゃんにとってのベビーマッサージ5つののメリット

メリット①:自己肯定感が高まる

親子の心の絆が深まることで、自分は大切な存在なんだという自己肯定感が高まります。

 

メリット②:社会性を育む

ママやパパからたくさんの愛情を受けることで心が安定し、子 どもが自分の気持ちを大切にしながらも、相手の気持ちを考え行動できるようになります。

 

メリット③:心・体の発達

ベビーマッサージは親子のコミュニケーションなので、心の発達につながります。また、マッサージによって分泌される「幸せホルモン」は睡眠のリズムと関係が深いので、体の成長にも効果があります。

 

メリット④:脳の発達

受精卵が分裂する過程で、皮膚と脳は同じ細胞から作られます。そのため、皮膚を触ることが脳の発達に効果があるといわれています。とくに指先を触ってあげると脳への刺激になります。

 

メリット⑤:能力を伸ばす

ベビーマッサージを通じて、ママやパパはありのままの姿を認めてあげることができるようになります。たとえば、赤ちゃんがティッシュをどんどん引っ張り出してしまうのは、つまんで引っ張ることが上手になった証です。ママ、パパに見守られて、赤ちゃんは自分の能力を伸ばしていくことができます。

 

ママ、パパにとってのベビーマッサージの2つのメリット

メリット①:育児が楽しくなる・自信がつく

赤ちゃんとコミュニケーションする方法が増えるので、笑顔が多くなり、育児が楽しくなります。また、自分のマッサージで赤ちゃんが喜んでくれるので、育児に対して自信がつきます。

 

メリット②:心にゆとりができる

普段から赤ちゃんによく触れることで、小さな成長にも気がつきます。その結果、赤ちゃんがいたずらをしても成長の結果だと考えられるので、心にゆとりをもって接することができます。一方、ベビーマッサージを正しく行うかぎり、デメリットはないといえるでしょう。

 

おすすめの年齢や1日の回数、時間帯は?

ポイント①:生まれてすぐから始められる

ベビーマッサージは生まれてすぐから始めることができます。そして年齢に上限はなく、大人にとってもマッサージはよい効果があります。もっとも、生まれてすぐの赤ちゃんの素肌へのマッサージは刺激が強すぎるので、衣服の上から優しくなでてあげることから始めましょう。オイルを使ってマッサージするのは、ママ・パパ自身が赤ちゃんとの生活に慣れてきた生後1か月くらいからがおすすめです。

 

ポイント②:1日に何回してもOK

ベビーマッサージは一日に何回でもしてあげることができます。ただし、赤ちゃんの集中力は年齢プラス1分くらいしか続きません。嫌がったらやめましょう。赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切です。

 

ポイント③:赤ちゃんがご機嫌なときがベスト

ベビーマッサージを行う時間帯もいつでもかまいませんが、ママの気持ちが落ち着いていて赤ちゃんがご機嫌なときにしてあげましょう。寝る前には、ゆったりとした動きのマッサージがおすすめです。