前回は、善玉菌を増やす「オリゴ糖」が含まれる食品について解説しました。今回は、便秘を防ぐために意識したい習慣や「朝一番の豆乳」の効果について見ていきます。

「便意を我慢しすぎる」と便秘になる!?

便意をもよおしたときに、何かの事情でトイレに行けず、我慢してしまうことは誰でも経験があると思います。

 

そのうちに便意がなくなってしまい、結局その日は排便せず……ということが重なると、がんこな便秘になってしまいます。

 

これは、トイレを我慢しているうちに、腸内にとどまっている便の水分が大腸内へ吸収されるために、便が硬くなってしまい、いざトイレへ行ったときには出にくくなってしまうことが考えられます。

 

また、直腸の入り口には排便の〝センサー〟があり、便意のあるうちに排便しないとこの感覚が鈍くなるために、便意をもよおさなくなってしまうという説もあるようです。

 

いずれにしても、便意をもよおしたらすぐトイレに行くことが、スムーズな排便と便秘予防には大切です。

「朝一番の豆乳」の効果とは?

私は先に話した通り、朝起きたときにすぐ、水に代えてコップ1杯の豆乳に乳酸菌生産物質を溶かしたものを飲むようにしていますが、直後にごろごろと腸が動くのを実感できます。

 

それまで休息状態にあった胃腸が、豆乳によって動かされ刺激となって便意をもよおしやすくなるのでしょう。

 

胃腸だけではなく、頭もすっきりして、全身が目覚める感覚を得られます。ごくささいなことですが、毎日の習慣にすれば、お通じのリズムを整えるのに大変有効ではないかと思います。

 

年を重ねると、便意は低下します。便意はなくとも、定期的にトイレに行く習慣をつけましょう。少量でも便は出るはずです。

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    本連載は、2016年4月30日刊行の書籍『不老「腸」寿』から抜粋したものです。記載内容は予防医学の観点からの見解、研究の報告であり、治療法などの効能効果や安全性を保証するものではございません。

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    村田 公英

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