入社1年目の給与額「650万円」→5年目には「12.8%増」!…誰でも簡単にできる〈給与増加率〉の求め方【数学のプロが解説】

入社1年目の給与額「650万円」→5年目には「12.8%増」!…誰でも簡単にできる〈給与増加率〉の求め方【数学のプロが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

「ビジネス数学」を活用できている人はどれくらいいるのでしょうか。本連載では、株式会社数学アカデミーの代表取締役で、企業を対象にした数学リテラシー向上研修やデータ分析コンサルティング事業を行う鈴木伸介氏の著書『仕事に役立つ数学:AI時代に差がつく』から「仕事で使える数学」について、一部抜粋してお届けします。

「増加率」で成長の様子が見える

仕事では「成長し続けること」が問われます。

 

私も会社員を経験した後に独立し、自身の会社を設立して7年が経ちました。その間、毎年「去年より売上を上げよう」「去年より利益を増やそう」という気持ちが1つのモチベーションになっていることは間違いありません。

 

会社や個人の「成長」には、大きく分けて、「目に見えない成長」と「数値で見える成長」がありますが、わかりやすいのは何といっても数値で見える成長です。

 

ここでは「数値で見える成長」に焦点を当てていきたいと思います。

 

■成長は「引き算」と「割り算」で見る

「数値的な成長」とは、端的にいうと「去年より今年、今年より来年の数字を上げる」ということになります。つまり去年と比較して今年は増えたか減ったか、という話になるのですが、これを判断するための数値の扱い方には2種類あります。

 

1つは「引き算」で見る方法です。「今年の数値-去年の数値」がプラスであれば、数値は増えています。逆にこれがマイナスであれば、数値は減っています。

 

もう1つが「割り算」で見る方法です。「今年の数値÷去年の数値」(これは「今年の数値/去年の数値」と書いても同じ意味です)が1より大きければ、数値は増えています。

 

逆にこれが1より小さければ、数値は減っていることになります。

 

つまり増えたか減ったかについて、「引き算」では符号(プラスかマイナスか)、「割り算」では1より大きいか小さいか、で判断します。当たり前の話ですが、いま一度の確認です。

 

たとえば、去年の売上が1,500万円で今年の売上が1,800万円だった場合を考えてみます。「引き算」で判断すると、

 

1800(今年)-1500(去年)=300

 

となるので、プラス300万円、つまり今年は去年に比べて300万円売上が増えている、と計算できます。

 

続いて「割り算」で考えましょう。これは結局、今年の売上は去年に比べて何倍になっているか、という計算で、

 

1800(今年)/1500(去年)=1.2倍

 

となります。この結果は1より大きいので、数値が増えていることが確認できます。

 

■エクセルで増加額と増加率を計算する

ところで、基準に対してどの程度の量なのかを表わす方法として、%がよく使われます。1.2倍を%で表現すると120%となりますね。これはつまり、去年の売上を基準にした時に、今年はその20%分増加している、ということを表わしています。

 

この「去年より何%増えたか」を表わす数値を、「増加率」あるいは「成長率」といいます。仕事をしていると、この増加率は本当によく見かけます。

 

さて、ここでTさんに登場してもらいましょう。

 

Tさんの仕事は、フルコミッション(完全歩合制)の営業です。完全歩合制ですので、営業成績がそのまま自分の給与に直結します。

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