(※写真はイメージです/PIXTA)

マネジメントの父ともいわれる世界的経営学者でありコンサルタントのピーター・F・ドラッカー。彼が提唱した「ドラッカー理論」は世界的に有名ですが、じつは日本では多くの企業に“誤って”捉えられていると言います。本連載は、ドラッカー研究に50年以上携わっている二瓶正之氏の著書『徹底的にかみくだいた「自己目標管理」ドラッカーが本来伝えたかった目標管理』(春陽堂書店)を一部抜粋してお届けします。

現代は「セルフマネジメントをしなければならない時代」

ドラッカーは、知識労働者を含めた現代人は自らをマネジメントしなければならない時代となったと断じます。自らを最も貢献できるところに位置づけ、常に成長していかなければならない。

 

50年を超える働く期間を常に若々しく、生き生きと働かなければならない。そして、「自らが行うべきこと、そのやり方、その時間をどう変えるかを知らなければならない」とも述べています。

 

そのような問題意識の行きつく先がセルフマネジメントであるとドラッカーは言います。

 

自分自身をマネジメントする方法は、次の五つです。

 

①自分の「強み」を知る

②自分の「仕事のスタイル」を知る

③自分の「価値観」を知る

④自分の「あるべき場所」を知る

⑤自分の「なすべき貢献」を知る

 

①自分の「強み」を知る

ドラッカーは、自分自身の強みを知ることがセルフマネジメントの出発点になると言います。「自分の『強み』を知る」最も効果的な方法として「フィードバック分析」という手法を紹介しています。

 

やるべきことを決めて取り組み始めたら、自分が自分自身に期待する成果をあらかじめ具体的に書き留めるのです。9カ月後か1年後に実際の成果と期待した内容との比較により、自分の得意分野や方法がよくわかると言います。

 

また自分の周囲の人々(例えば、職場の上司や同僚、あるいは両親やきょうだいなど)に、自分の強みは何かと尋ねるのもよい方法だとドラッカーは言います。この方法は自己の強みを発見する最も簡単な方法かもしれません。

 

周囲の人々は意外と冷静に自分自身のことを見てくれているものです。

 

これらの方法で明らかになった自分の強みを生かすには、「強みに集中すること」「強みをさらに伸ばす努力をすること」「慢心に注意して学び続けること」「苦手な領域には手を出さないこと」「並以下の能力の向上に時間を使わないこと」の五つの実践が大切だとドラッカーは教えています。

 

②自分の「仕事のスタイル」を知る

自分自身をマネジメントするために、強みを知ることの次に取り組むのは自分の「仕事のスタイル」を知ることだとドラッカーは言います。自分の強みと同様に、仕事のスタイルも人それぞれ違います。それは個性であり、仕事に就くはるか前から形成されます。

 

最初に知るべき仕事のスタイルは「自分は読んで理解する人間か、聞いて理解する人間か」です。もう一つ知っておくべき仕事のスタイルは学び方です。

 

学び方も人それぞれです。書いて学ぶ人、行動することで学ぶ人、教えることで学ぶ人……。自分の学び方について正しい知識を持っておくのは理解の仕方を知るのと同様に重要です。

 

自分なりの仕事のスタイルを見つけて磨き続けることによって、自分をマネジメントすることが可能になります。

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