「60歳前に自主定年退職」を実現した元教授が語る!「運用利回り10%」を目指せる投資法と「安心・安全な投資先」の選び方

「60歳前に自主定年退職」を実現した元教授が語る!「運用利回り10%」を目指せる投資法と「安心・安全な投資先」の選び方
(※写真はイメージです/PIXTA)

多くの人が、60代以降の老後の生活について、様々な不安を抱えています。「円安」「インフレ」が顕著な今日ではなおさらです。本記事では、60歳を前に「自主定年退職」した元・大学教授で会計学博士の榊原正幸氏が、著書『60代を自由に生きるための誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話』(PHPビジネス新書)から、快適な老後を迎えるための「お金」と「仕事」への向き合い方について解説します。

安全・安心な投資先を選ぶための基準

さて、いよいよ具体的な投資手法に入っていきたいと思います。

 

本書で紹介する投資法、すなわち「Prof.サカキ式投資法」は、私が長年かけて企業の財務データを分析し、さらには自分の資金をつかって実践を繰り返してきたことによって磨き上げてきた投資法です。

 

「Prof.サカキ式投資法」をものすごく簡単に表現すると、「より安全・安心な投資先を選び、その会社の株価が安くなって、一定の基準を満たしたら購入。」「そのまま保有し続けて配当(インカムゲイン)を得る。」ただし、「保有株の株価が高くなって、一定の基準を満たしたら売却して売却益(キャピタルゲイン)を得る。」というものです。

 

ですので、銘柄選びに関しては、「安全・安心な投資先であること」が最優先されます。より具体的には、「財務的に安全かつ健全な企業に絞ること」です。

 

いくつかの基準によってこの財務安全性をスクリーニングし、基準に当てはまる企業のみを投資対象とするわけです。

 

その第一の基準は「東証プライム市場」に上場している銘柄であることです。2022年4月、長年親しまれてきた「東証一部」という名称がなくなり、「プライム市場」が誕生しました。

 

厳密には旧東証一部市場とプライム市場では上場するための条件が異なるのですが、今はプライム市場に上場している企業こそが、日本の株式市場において最も信頼できる企業群であるといえます。

 

ちなみに同じ時期に東証二部やマザーズといった区分も廃止され、「スタンダード市場」と「グロース市場」が誕生し、合わせて三つの市場に分類されました。ただ、このうち「スタンダード市場」と「グロース市場」に上場している企業群は、株価形成が理論的ではないことが多く、株価も乱高下しがちなので、ここでは投資対象から除外します。

 

次に、プライム市場上場企業の中から、投資対象を「国際優良企業」と「財務優良企業」に絞ります。これはどちらも私の造語です。

 

「国際優良企業」とは日本を代表する国際的な大企業で、さらにその中で一定の基準を満たした優良企業のことを指します。

 

「財務優良企業」は、財務内容が非常に健全な企業群であり、後に述べる一定の基準を満たした優良企業のことを指します。

次ページ世界的に活躍する「国際優良企業」

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60代を自由に生きるための誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話

60代を自由に生きるための誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話

榊原 正幸

PHP研究所

「老後の資金が足りるか心配」 「定年後もお金のためにイヤな仕事を続けなくてはならないの?」 「仕事を辞めた後、自分の居場所ってあるんだろうか……」 そんな悩みをまとめて一刀両断! 「お金の不安もなく、好きなこと…

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