海外の若者は左翼系政党を支持する傾向
私はこのような実態を知ってたいへん驚かされました。従来であれば左翼政党を支持していたような人々が現在では自民党の大きな支援者であり、また若い人々は革新系政党ではなく自民党を支持している人が多いのです。
若い人の多くは、とにかく自民党が好きなのです。これは何を示唆するのでしょうか──。
若い人ほど現実に起きていることにかなり敏感で、特に子どもの頃に東日本大震災などを経験したことが、かなり影響があるのではないのかと思われます。ロシアや中国の脅威を恐れて安全保障政策を重要視しており、そして自分たちの置かれた社会が急激に変化してしまうことを避けたいという人が多いのです。
かつて若者のほとんどが「安保反対!」と叫んでいた時とは隔世の感があります。これはアメリカやヨーロッパでは、若い人は革新系の政党を支持することが多いのに比べると興味深いことです。
欧米でも最近流行っている「ブラック・ライブズ・マター」という運動や、かなり過激な環境運動、LGBTQの問題に熱心なのも若い人々です。ようするに若い人は左翼系の団体や政党を支持することが多いのです。
格差が大きくなっており、階級が固定されてきているアメリカやヨーロッパの実態を考えると、若い人がこういった左翼系の政党を支持するのは大いに納得できることであります。
ところが日本の場合は現状維持を最優先し、大企業に有利な政策をおこなう自民党を支持しているのであり、そのほうが自分たちの生活にとっては有利であると考えているのでしょう。
谷本 真由美
公認情報システム監査人(CISA)
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