(※写真はイメージです/PIXTA)

ホームページを制作し、管理するための費用相場はいくらなのでしょうか? 注意すべきは、ホームページには「管理」が必要なため、制作を依頼すれば終わりではないという点です。本稿では、ホームページを制作の費用相場から、管理していく際の必要費用について解説します。

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制作費用の概算

ホームページを「自作」する

ホームページを自作することのメリットは2つあります。1つ目のメリットは、制作費用が安く済ませられることです。ドメイン※1とサーバー※2をレンタルする料金のみで、ホームページが作れます。

※1 ドメイン:インターネット上の住所のことで、Webサイトがどこにあるかを判別する情報として利用する
※2 サーバー:サービスを提供している企業側のコンピュータを指し、インターネットを介してユーザーと繋がっている

 

業者しだいですが、ドメイン取得料は2,000円前後、サーバーの初期費用は5,000円ほどがひとつの目安です。2つ目のメリットは、コンテンツを好きなタイミングで更新できることです。

 

一方でホームページを自作することにはデメリットもあります。ホームページのデザインは、ほとんどの場合でプロに劣るため、外注した場合よりもよいものを生み出すことは非常に困難です。

 

また、検索エンジン対策による集客を行うには知識が必要であり、加えて作成や更新に時間を取られることもデメリットと考えられます。そのほかにも、自社にホームページ作成を行える人材がいない場合には、イチから育てる必要があるため、人材や時間のリソースが足りていない場合には、やはり外注のほうがよいといえます。

 

ホームページを「外注」する

ホームページ制作を外注するメリットを挙げていきます。もっとも大きなメリットとしては、ホームページ制作のプロが制作するため、時間的コストを抑えられることです。コンテンツの更新を定期的に行う場合には、そのたびに手間がかかってしまうところを、外注では大きく削減できます。

 

テンプレートではないオリジナルデザインのホームページが作れることも魅力的なメリットです。ただし、自作する場合に比べると、どうしても制作費用は高額になる傾向があります。求めるホームページの質次第で価格は上下しますが、費用相場は20万円前後とされています。

 

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管理費用の概算

ホームページを運用するサーバーを自社で管理している場合には、SSL※3・ドメイン・サーバーそれぞれの管理費が発生します。低価格のサーバーをレンタルすると年額で5,000円以下に抑えられるものもあります。参考までに、自社でサーバー管理をする場合の費用は安ければ3,000円程度です。

※3 SSL:Secure Socket Layerの略、インターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組みのひとつ

 

サーバーをレンタルする際の注意点として、安く容量の少ないサーバーでは、アクセスが集中した際にホームページを閲覧できない可能性があります。営業機会を逃してしまう事態にも繋がるため、自社のホームページへどの程度の顧客が流入するかを、事前に予測しておくことが必要です。

 

ドメインの料金は、「.com」「.jp」など取得ドメインの属性次第で上下しますが、年に2,000円ほどの更新料を支払えば維持できます。SSLを取得する際には月額料金が不要な場合もあります。ただし、企業として信用を得るレベルであれば、年額5万円程度を目安とするとよいでしょう。

 

外注でホームページを管理する場合には更新頻度や、サーバー障害への対応内容次第で金額が上下します。ホームページだけがあればよいのか、集客や独自性を求めるかなど、ホームページを運用する目的ごとに使い分けることをおすすめします。

 

まず軽度のコンテンツの追加や修正、最低限度の維持でよければ月額2万円程度が目安です。次にWebページ改ざん・不正アクセスからの防御など。セキュリティ対策やアクセス解析を依頼すると、5万円ほど。集客目的の検索エンジン対策や広告、オリジナルのシステムを組み込む場合は20万円以上かかります。

 

ホームページのデザインに優れる業者と、広告の運営に優れる業者とでは方向性が違います。ホームページをデザインした会社とは別の会社に広告運営を外注する方法も手段のひとつです。

 

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効率的なHP運営には「外注」の活用を

ホームページ制作は外注して完成さえすればよいわけではありません。サイト内に異変が起きたときや、通信障害が発生した場合のことを考えて、継続的に監視や障害対応を行わなければなりません。発生が予測できる問題の例は以下のとおりです。

 

Word PressやJimdoのようなCMS※4は、セキュリティ性能や機能向上のため、不定期にバージョンアップをします。

※4 CMS: Contents Management Systemの略。Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウト情報(テンプレート)などを一元的に保存・管理するシステムのこと

 

バージョンアップに伴いサイトの表示が変わり、レイアウトの崩壊や文字化けを引き起こしてしまう場合があります。文字化けの解消や対策には専門知識を使うため、ノウハウが無いと即時修正が困難です。

 

ホームページの作成を外注していた場合には、アフターサービスとしてこれらの事象にも柔軟に対応してくれる場合があります。どの程度の障害対応を引き受けてくれるかは、外注先へ事前に確認しておきましょう。

 

文字化けなど表示上の問題以外には、サーバー本体や通信状況に問題が発生する場合もあります。なんらかの理由でサーバーとの通信が確立できなくなり、サイトへのアクセスができなくなってしまえば、顧客獲得のチャンスを逃がしてしまうことにもつながってしまいます。

 

サーバー管理の外注あるいは、レンタルサーバーを利用している場合には、アクセスしたユーザから報告を受けるよりも早いタイミングで、サーバーを監視しているスタッフが異常に気づいてくれるでしょう。

 

自社サイトに必要なサーバーの規模を把握したうえで、監視用の人員を雇うこととサーバー管理を外注することのどちらがよいかを判断しましょう。サーバーの障害対応に関しても、利用しているサービス次第ではできないこともあるため、事前に確認しておくことが重要です。

 

外注や自作でせっかく作ったホームページも、検索サイトで上位表示されなければターゲットとなるユーザーを獲得することは難しいでしょう。

 

ホームページ作成を外注していた場合には、検索トレンドを踏まえたコンテンツの作成で、自社サイトができるだけ上位表示されるように最適化してくれます。ただし、インターネットの情報は常に更新され続けるため、継続して上位表示を狙う場合には常に新しく、読者の興味を引くようなコンテンツの提供をし続ける必要があります。

 

前述した3つの問題に対処するには、時間的、人的に多大なコストが必要です。これらすべてを自社だけで賄うには、負担が大きすぎるのではないでしょうか。ホームページを効率的に運営していくためには、外注を活用して自社のアピールや集客に効果のあるホームページを制作することが重要です。

 

 

株式会社シーエムスタッフ

 

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※本連載は、株式会社シーエムスタッフのマーケティングコラム(https://cmstaff.co.jp/column/)を転載したものです。

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